書誌詳細情報
vesta 126号(2022春号)

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この本のジャンル
解説
「ジャンクフードということばが社会に浸透したかと思ったら、今度はスーパーフードなる新語が出てきた。単なる健康食とかヘルシーフードというのではなく、スーパー(超越的)な食品という概念が、いま世界で広まろうとしている。では、世界の各地域では、何がスーパーフードと言われ、何がジャンクフードになっているのか?」(巻頭言より)本特集ではその両者を同時にあつかうことで何が見えてくるかを探訪してみた。
(特集アドバイザー: 太田心平(国立民族学博物館准教授)
目次
はじめに:スーパーフードとジャンクフード ― 一緒に考えることで何が見えるか
T 食品の公的な階級づけの最前線から
(写真でみる)世界と日本のジャンクフード&スーパーフード
U 世界各地のジャンクフード&スーパーフード
◆その1 ヨーロッパと南北アメリカ
1 美食のスナッキングへ ― 転身するフランスのファストフード
2 過去から来たシュプラウチェシュ、未来に向かうカプサローン
3 時代とともに変化するスウェーデンのスーパーフードとジャンクフード ― 産業化の影響から
4 アメリカ南部の「ジャンクフード」事情
5 どっちもファッションでしょう? ― ニューヨークで見聞きするスーパーフードとジャンクフード
6 スーパーフードもジャンクに食す!? ― ジャンク大好きブラジル人
[トピックス]スーパーフードとユダヤ教 革新的/保守的?
◆その2 中東、ロシア、インドそしてアジアへ
7 360万人の「故郷の味」― アフガニスタンのファストフードとスーパーフード
8 不況が後押しするか、ロシア国産スーパーフード
9 伝統と新たなものがせめぎ合うインドの食事情
10 ベトナム人の健康意識とフード事情
11 ジャンクな食べ方/スーパーな食べ方 ― 中国における食へのこだわり
12 韓国におけるジャンクフードとスーパーフード
V 日本 みんなが大好きな食べもの善悪二元論
<連載>
☆歌舞伎のレシピ(第6回)「こいつぁ春から」/堀越一寿
☆大食軒酩酊の食文化(第56回)「『茶酒論』と『酒茶論』」/石毛直道
☆文献紹介 岩間一弘編『中国料理の世界史』/赤嶺淳