書誌詳細情報
コロナ後のローカル経済(日本農業の動き211)

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コロナ後のローカル経済(日本農業の動き211)
この本のジャンル
解説
世界経済のグローバル化、大都市圏への一極集中、世界的な経済格差、地球レベルの環境破壊……。新型コロナウイルス発生以前から突き付けられた深刻な課題である。こうしたなかで出現した新型コロナウイルスは、現代社会や経済のあり方に強烈な警鐘を鳴らしているとも受け止められる。私たちは新たな時代の変革を求められているが、その姿はどのようなものか。小さな動きとして現れてきたのが、ローカルな単位での「循環型社会」、「地産地消型経済」、「コミュニティの再生」である。これからの社会の産声を現場に検証する。
著者
農政ジャーナリストの会 農業関係の報道・解説・出版に携わるジャーナリストや研究者等、全国約300の会員からなる自主独立の組織。会員の情報交換の場とともに、調査や研究をすることによって国内外の農業情勢や問題点を正しく把握し、公正な報道、評論活動を行なうことをめざす。年に4テーマを選び、専門家等を招いて研究会を開催。
目次
◎特集 コロナ後のローカル経済
ポスト成長経済社会の姿
吉村秀清(農政ジャーナリストの会会員)
転機を迎えた東京一極集中と田園回帰戦略
藤山浩(持続可能な地域社会総合研究所所長)
持続可能な林業振興と地域経済
高橋直樹(北海道中川町産業振興課主査)
食と農を核にした地域経済の再構築
寺本英仁(島根県邑南町商工観光課課長)
◎農政の焦点
どこまで本気?「みどりの食料システム戦略」
榊田みどり(農政ジャーナリストの会会員)
◎地方記者の眼
福島第一原発の汚染水放出、誰の理解を得た政府決定なのか
寺島英弥(ローカルジャーナリスト・元河北新報編集委員)
解説(詳細)
【関連書籍】
「現場発 コロナ禍に揺れる食と農(日本農業の動き210)」
「基本法20年と令和の農政(日本農業の動き206)」
「図解でわかる田園回帰1%戦略」
■「共同通信アグリラボの「めぐみネット」」でご紹介いただきました。
新型コロナの感染拡大で、大都市集中のリスクが強く意識され、地方移住や田園回帰などローカル経済の重要性が再認識されている。ただ、この1年半の傾向をみると、大都市への通勤圏内での分散は確認できるものの、中山間地域の人口減少に歯止めが掛かるような勢いはみられない。コロナ禍による追い風をローカル経済の発展につなげられるかどうか、まさしく正念場だ。…(共同通信アグリラボ所長 石井勇人)「共同通信アグリラボ」