書誌詳細情報
世界の土・日本の土は今

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世界の土・日本の土は今
この本のジャンル
著者
小崎隆(日本土壌肥料学会長。首都大学東京教授、京都大学名誉教授)/波多野隆介(北海道大学教授)/伊ケ崎健大(国際農林水産業研究センター:JIRCAS)/田中壮太(高知大学教授)/山本定博(鳥取大学副学長)/高田裕介(農業環境技術研究所)/前島勇治(農業環境技術研究所)/平舘俊太郎(農業環境技術研究所)/西田瑞彦(農研機構 東北農業研究センター)/高橋智紀(農研機構 東北農業研究センター)/小原 洋(農業環境技術研究所)/松本成夫(国際農林水産業研究センター:JIRCAS)/木村 武(JA全農)
目次
はじめに
PART1 土のことを考えてみよう
私たちにとって土とは何だろう
PART2 なぜ土壌は劣化するのか
世界の土壌は今 土壌劣化の現実(砂漠化と風食、水食、土壌塩類化、有機物消耗)
よりくわしく知りたい人のための 土壌劣化のメカニズム
PART3 世界の土壌 日本の土壌
地球に生まれた個性的な土壌たち
豊かで多様な日本の土壌
PART4 田んぼの土を考える
田んぼと水田土壌が支えてきた「もの」と「こと」
田んぼの土に現れ始めた異変
【カコミ】日本の農地土壌の変化を追う
PART5 食と農業から土壌と環境を考える
私たちの食が日本の土壌と環境を壊している
今 私たちが考えなければならないこと
解説(詳細)
2013年12月に行われた国際連合総会において、12月5日を世界土壌デーと定め、2015年を国際土壌年とする決議文が採択された。決議文には「土壌は農業開発、生態系の基本的機能および食糧安全保障の基盤であることから、地球上の生命を維持する要」とあり、急激に進む砂漠化、土地劣化や干害などの解決を訴え、12月5日を「世界土壌デー」と定めた。
本書は、日本土壌肥料学会の第一線研究者が、地球上の土壌劣化の厳しい現実とともに、食も含めた我々の暮らしと土壌のかかわり、および課題を提起した書である。