書誌詳細情報
農家になろう7 チャとともに

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農家になろう7 チャとともに
この本のジャンル
解説
農家ではじめて「べにふうき」の栽培に取り組み、日本ではまだ数少ない紅茶をつくる静岡市丸子の村松二六さん。おいしい紅茶ができる新芽の時期は3日間しかない。そのもっともいい時期に摘んだ葉を一晩かけてしおれさせ、緑茶の機械を改造した揉捻機でもんでいく。紅茶の本場スリランカの自然環境に似せた自作の発酵器。十数秒で紅茶のできが変わる火入れの時間。茶葉の声に耳を澄ませ、香り、色、味、手ざわりと五官をはたらかせる紅茶づくりと、残りの人生をかけたいと挑戦するウーロン茶づくりを追う。
著者
瀬戸山玄(せとやま ふかし)
1953年鹿児島県市来町生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。WORKSHOP写真学校・荒木経惟教室に入塾後、1978年に入社の映像制作会社を経てフリー。2000年からドキュメンタリスト・記録家として文筆、写真、映像を駆使した活動を開始。技術の伝承と領域横断の新しい道を探る。岐阜現代陶芸美術館での展示映像制作をふくむロドチェンコ・プロジェクトは03年グッドデザイン賞審査委員長特別賞受賞。著書に『野菜の時代』(NHK出版)、『里海に暮らす』『東北の生命力』(岩波書店)、『丹精で繁盛』(筑摩新書)、『世のなか食のなか』(アノニマスタジオ)など多数。 『暮らしの手帖』に「彼女のチカラ」連載中。