書誌詳細情報
内山節著作集5 自然と労働

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内山節著作集5 自然と労働
この本のジャンル
解説
水槽を抜け出し、真夜中の道をひたすら海に向かって進むヤドカリの姿に、現代人が失なった「生きることへの憧れ」を見る短編「ヤドカリ」をはじめ、現代の存在・労働・労働過程の諸相を鮮やかに切りとる哲学的エッセイ集。元になった信濃毎日新聞連載「現代への旅から」より、単行本未収録の29編も併せて収録する。
著者
うちやま・たかし 1950年、東京生まれ。哲学者。『労働過程論ノート』(1976年、田畑書店)で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。趣味の釣りをとおして、川、山と村、そこでの労働のあり方についての論考を展開、『山里の釣りから』(1980年、日本経済評論社)に平明な文体で結実する。そこでの自然哲学や時間論、森と人間の営みの考察が『自然と人間の哲学』(1988年、岩波書店)『時間についての十二章』(1993年、同)『森にかよう道』(1994年、新潮社)などで展開された。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。「東北農家の会」「九州農家の会」などで講師を務める。2010年4月より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授。
目次
著者解題 存在の無意味感の由来を求めて
自然と労働
第1章 存在の無意味感・生きることの意味
第2章 情景の喪失・主体の喪失
第3章 自然と労働
第4章 山里が滅ぶとき
第5章 労働の現在から
第6章 一九八〇年代の景色
第7章 現代への旅から―存在と意味
第8章 哲学における主体性
失われた感覚
労働の諸相
時間をめぐって
人間のありようと社会
解説(詳細)
【シリーズ】
「内山節著作集」
【関連書籍】
「内山節と読む 世界と日本の古典50冊」
「主権はどこにあるか 変革の時代と『我らが世界』の共創」
「ローカリズム原論 新しい共同体をデザインする」
【内山節と語る 未来社会のデザイン】
「内山節と語る 未来社会のデザイン 全3巻セット」
「1 民主主義を問いなおす」
「2 資本主義を乗りこえる」
「3 新しい共同体の思想とは」