書誌詳細情報
林ヲ営ム

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この本のジャンル
解説
日本林業の実態を明らかにし、育林・造材の各段階で選別(ソート)を徹底、木の価値を高める各地の林家の技術と経営、木材マーケティングの要諦を丁寧に紹介。木を大切に育て続ける林業にこそ未来があることを示す。
著者
赤堀楠雄(あかほり・くすお)1963年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。林業・木材産業専門の林材新聞社に11年間勤務後、1999年からフリーライター。林業、木材産業に関する取材活動を続けている。著書・共編著に『図解入門よくわかる最新木材のきほんと用途』(秀和システム)、『変わる住宅建築と国産材流通』『有利な採材・仕分け 実践ガイド』(全国林業改良普及協会)、『基礎から学ぶ 森と木と人の暮らし』(農文協)など。長野県上田市在住。
目次
プロローグ――ある林家の営みから
第1章 木の価値を高めて林業を元気にする
1 林業は「ソート」を担えるか
2 良質材のマーケットを拡大する
3 「品質の安定供給」を目指す
第2章 価値の高い木を育てる
1 答えは山にある
2 究極のソート――吉野の形付け
木の寿命まで育てる――岡橋清元さん(山主・奈良県吉野町)
垢抜けた山をつくる――小久保昌巳さん(山守・奈良県川上村)
育林は生活そのもの――民辻善博さん(山守・奈良県川上村)
3 撫育一筋30余年――譲尾一志さん(兵庫県豊岡市)
4 挑戦し続ける林業経営――速水林業(三重県紀北町)
5 良い山づくりが良い人材を集める
6 丸太は商品――ポイントは造材
第3章 木を育て続ける――「自伐林家」という生き方
1 「自伐は儲かる」のか?
2 自伐林家の営み
林業で食べ続けるための技術と経営――菊池俊一郎さん(愛媛県西予市)
雪に強い優良大径材を次代に託す――八杉健治さん(福井県福井市)
木材と花卉の複合経営で活路を開く――大江俊平さん・英樹さん(和歌山県田辺市)
父祖から受け継いだ山を守る――奥山総一郎さん(岡山県真庭市)
「晩生の木」を育て続ける――栗屋克範さん(熊本県山都町)
第4章 木の価値を高める木材マーケティング
1 製材品はなぜ売れないのか
2 ユーザーアクセスのあり方を考える
3 木材のスタンダードを機能させる
4 良質な無垢材利用へのインセンティブを高める
5 木材業界の人材を育成する
エピローグ――じいちゃんの山仕事
解説(詳細)
【関連書籍】
「基礎から学ぶ森と木と人の暮らし」
「図解 これならできる山づくり」
「小さい林業で稼ぐコツ」
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「「植えない」森づくり」
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読者カード
・各地の林業家のその土地土地での育林法が紹介されていて知見が広がりました。木を大切に育てるという視点に共感します。(東京都・58歳)