書誌詳細情報
トマトの作業便利帳

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トマトの作業便利帳
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解説
初心者や直売所などに出荷しているトマト農家向けに、安定栽培のための作業の段取りや手順をきめ細かく解説する作業便利張シリーズの1冊。安定栽培のポイントは、定植から第1段果房の第1果の径が3pになるまでの草勢管理。生殖成長と栄養成長のバランスのとれた生育にもっていけば安定多収は保証されるが、暴走させたり、茎葉を小さく育てたのでは安定多収は望めない。本書では、この時期の管理を軸に、栽培計画の立て方から、土壌消毒(処理)、ホルモン処理、施肥、誘引、摘心、摘葉、病害虫防除、苗つくりなどの作業を中心に解説。
著者
白木己歳(しらき みとし):1953年宮崎県生まれ、1973年宮崎県総合農業試験場勤務、農業大学校、農業改良普及所を経て、1990年宮崎県総合農業試験場育種科長、2006年宮崎県営農支援課広域指導担当、2010年宮崎県総合農業試験場野菜部長、2012年宮崎県を退職、現在、会社経営に携わりながら、技術顧問として数社に在籍
目次
第1章 栽培計画を立てよう
1 つくる時期と収量、品種の選び方
2 安定栽培にはハウスがおすすめ
3 苗の種類と入手方法
第2章 トマト栽培の成否が決まる 定植後から最初の果実が3pになるまでの生育調節と管理
1 トマト栽培成否の分かれ道
2 栽植密度と定植のやり方
3 「もっていく管理」の実際
4 この時期のその他の管理
第3章 収穫期の管理
1 ホルモン(トマトトーン)処理
2 誘引、摘心、わき芽摘み、葉かき
3 施肥
4 収穫作業
5 病害虫防除
6 トマトの種類や作型による栽培のポイント
第4章 畑の準備と定植
1 土壌処理と土壌消毒のポイント
2 土壌処理の実際
3 ウネつくりと前作ウネの利用
第5章 苗つくりと苗の入手
1 苗つくりに必要な資材と施設
2 タネまきから接ぎ木までの管理
3 接ぎ木のやり方
4 順化
5 苗つくりの管理
6 購入苗の利用
7 苗つくりで失敗しないためのコツのコツ
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