書誌詳細情報
写真ルポ イマドキの野生動物

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写真ルポ イマドキの野生動物
この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 地域・環境・エコロジー
解説
トラックが囂々と行き交う高速道脇で平然とクリをかじるクマ、いまやふつうに人里に現れるカモシカ、…増え続け、傍若になる一方のイマドキの野生動物。外来動物という新手の侵出も著しい。いま緊急に必要なのは、増えすぎてしまったこれら動物を自然環境にあった生息数に減らすとともに、かつての日本人がもっていた動物とのつきあい方、互いに緊張関係をもって住み分けるかたちをもう一度作り直すこと。本書はそのための視線≠300余枚の写真を通じて提供し、野生動物との新たな関係づくりの方向を示す。
著者
1949年、長野県に生まれる。中央アルプスを拠点に動物写真を撮り続け、「けもの道」を中心とした哺乳類および猛禽類の撮影では独自の分野を開拓。現在、「自然と人間」をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として精力的に活動している。土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞など、数々の賞を受賞。
■宮崎学オフィシャルサイト
目次
●1章 変わりゆく動物地図-自然環境の変化を受けて
ノウサギ盛衰記
「幻の動物」はいま
山へ進出する水辺の鳥たち
ムササビ、フクロウは住宅難
シカ激増、そして
クマの遊歩道
●2章 外来動物、勢力拡大中-日本の自然に溶け込む
空飛ぶハクビシン
マングースに土日はない
タイワンリス、東へ西へ
岸辺のヌートリア
神出鬼没なチョウセンイタチ
アカミミガメがいっぱい
ラスカルの行方
キョンが攻めてくる!
●3章 現代の山の幸-「餌づけ」って何?
田畑に集う動物たち
フルーツ天国
意外な餌場
養蜂家とクマの闘い
行列のできる「泥なめ場」
クマのサプリメント
●4章 人間なんて怖くない-人慣れした新世代動物
傍若無人なサル
トラクターに群れるアマサギ
物乞いするキタキツネ
進化するイノシシ
高速道脇のレストラン
明かりに慣れた動物たち
飛び出し注意!
●5章 サインを読み解くヒント-野生動物と向き合うために
「松枯れ」というサイン
足跡で読む動物の心理
糞のメッセージ
クマ棚から見えてくるもの
疥癬はどこまで広がるか
白いタヌキの出現周期
解説(詳細)
書評・紹介記事
■【著者紹介・記事】信濃毎日4月4日 無意識の「餌づけ」写真集で警鐘 駒ケ根の宮崎さんが出版
■【著者紹介・記事】長野日報3月28日 野生動物と人との関係を、見応えのある写真319枚と経験に裏付けられた鋭い考察を惜しみなくつづった文章で紹介
【関連書籍】
「動物たちのビックリ事件簿1 春の野山で大いそがし」
「動物たちのビックリ事件簿2 夏の夜のふしぎなできごと」
「動物たちのビックリ事件簿3 実りの秋のごちそうバトル」
「動物たちのビックリ事件簿4 冬にみつかるおもしろサイン」
「鳥獣害を考えるシリーズ 全6巻」
「決定版!獣害対策」
「農家が教える 鳥獣害対策あの手この手」
「モグラ」
「イノシシを獲る」
「山と田畑をシカから守る」
「モンキードッグ」
「生かして防ぐ クマの害」
【関連DVD】
【地域で止める獣害対策シリーズ】
読者カード
・宮崎学さんについては図書館で何冊かの本を読んで知っていましたので興味深くこの本を読ませていただき、現在野生動物たちがどのように生きているのかがよく分かりました。宮崎さんは命がけで写真を撮られることも多いと思いますが 日本で数少ない野生動物の写真家でいらっしゃるので どうぞ 今後も元気でご活躍下さい。(福岡県・62歳)
・今まで知らなかったことばかりの内容で驚いた。特に定点写真で散歩道に人と他の動物が時間差で写っているのを、もっと多くの人に知ってほしいと思った。野生動物との向き合い方をしみじみ考えさせられた。(東京都・61歳)
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