書誌詳細情報
むらさき染に魅せられて

書誌詳細情報
むらさき染に魅せられて
この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 民族・歴史・文化・紀行
解説
小江戸川越でムラサキ草の栽培と紫根染に取り組むこと十余年。古の文献を読み込み、実践を繰り返す「染色の自給」。幻のむらさき染である『枕草子』の「しらかし染」や北原白秋の歌で知られる「利休ねずみ」も再現。
著者
大河内ただし(おおこうち・ただし)
1939年、埼玉県川越市生まれ。南古谷小学校PTA会長、南古谷中学校PTA会長、南古谷農業協同組合組合長などを経て、2011年春まで川越市議会議員を務める(6期)。現在は農業の傍ら、ムラサキ草の栽培や各種染色方法の研究を続けている。
目次
プロローグ むらさき染に心を奪われる
●第1章 文献に見るムラサキ草と紫根染
1.古代の染色再現へ-染色文化の継承と断絶
2.中国とムラサキ草
3.中国の文化が日本へ
4.ムラサキ草を探して中国へ
コラム1 三国志の曹操のこと
●第2章 ムラサキ草の栽培
1.工芸作物としてのムラサキ草
2.ムラサキ草栽培についての文献
3.洋種ムラサキ草の栽培法
コラム2 「培養秘録」にある「銀山鞴灰」及び「馬溺」について
●第3章 文献による紫根染の再現
1.「斉民要術」に基づいて再現
2.古代染再現に欠かせない「酢」を作る
3.収穫した紫根で染める
コラム3 火炭についてのエピソード
●第4章 「枕草子」に記された「むらさき染」
1.三位二位はシラカシで染める
2.しらかし染めは「むらさき染」か
3.回り巡って、江戸時代の解説書へ
4.江戸時代以前の解説書に着目
コラム4 マリーロンランサンのエスプリ
●第5章 「枕草子」の「しらかし染」を再現
1.紫染としらかし
2.シラカシで紫色に染める
3.「むらさき染」周辺の話題
コラム5 柳澤淇園の「ひとりね」
●第6章 「むらさき染」から「利休ねずみ」へ
1.「諸芸小鏡」に記された染色法
2.偶然のきっかけから「利休ねずみ」へ
3.「利休ねずみ」は町人文化の華
解説(詳細)
■関連書籍
「織物と染物 宮本常一とあるいた昭和の日本2」
「草木で染める」
「草木染めの絵本」
「藍染の絵本」
「日本ムラサキ草栽培の探求」
同じジャンルの本をさがす
- 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 民族・歴史・文化・紀行