書誌詳細情報
成功する「生ごみ資源化」

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成功する「生ごみ資源化」
この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 地域・環境・エコロジー
解説
生ごみの増大に苦しむ自治体が多いなかで、ごみ量半減・処理コスト大幅減を可能とする「生ごみの資源化」の方法を、ごみ処理ではなく、循環型地域づくりの方法として提起。低価格設定や散布態勢づくりなど、生ごみ液肥を農家や市民が喜んで活用するようにするための具体的な仕掛けや、液肥使用農産物のブランド化、地産地消レストランの食材化、子どもたちや市民が循環型の地域づくりに誇りをもって取り組むための仕組みづくりなど、全国調査をもとに具体的問題点を把握し成功事例の試行錯誤を総括することにより、ノウハウとして一般化。
著者
■著者紹介
中村 修=1957年生れ。大阪大学工学部環境工学科卒。九州大学大学院農学研究科にて博士(農学)。京都精華大学講師を経て、現在、長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科准教授。
遠藤はる奈=1983年生れ。長崎大学環境科学部卒。同大学院生産科学研究科修了。博士(環境科学)。現在、特定非営利活動法人環境自治体会議環境政策研究所主任研究員。
目次
はじめに
第T部 生ごみ資源化による循環型地域づくり
第1章 大木町の循環のまちづくりに学ぶ
1 循環の取り組み/2 循環事業の経緯/3 循環を支える技
第2章 築上町の取り組みの試行錯誤に学ぶ
1 建設コストも運転コストも半額以下に/2 苦情だらけの液肥散布がなぜ受け入れられるに至ったか――試行錯誤に学ぶ社会経済的な仕組みづくり/3 循環型農業の新たな展開/コラム 山の上で、なぜ木が育つのか/コラム リービッヒの循環論
第3章 循環利用をすすめるための「社会変換」
1 肥料の価値を高め循環の仕組みを作る「社会変換」/2 生ごみ・し尿を「液肥」にすることの意義
第U部 全国の自治体の課題分析と資源化の「手法」
第4章 5自治体にみる生ごみ資源化の問題点と解決の方向性
1 福岡県朝倉市(旧朝倉町)/2 山形県長井市/3 北海道滝川市/4 岡山県倉敷市(旧船穂町)/5 熊本県山鹿市
第5章 生ごみ資源化の現状と課題――全国の自治体へのアンケート調査結果から
1 アンケート調査結果とその分析/2 アンケート結果からみえるもの
第6章 生ごみ資源化の「手法」―計画立案の仕方から、分別維持の啓発、液肥の活用促進策まで―
1 生ごみ資源化に取り組むまでの準備・計画立案/2 生ごみ資源化の手法―ソフト整備を中心に
第V部 有機物が循環する循環型地域社会の構想
第7章 プランAからプランBへ
1 レスター・ブラウンの「エコ・エコノミー」の構築へ/2 「処理」の発想から「循環」の発想へ
第8章 都市と農村の循環的つながりの再生へ
1 都市-農村間で循環を生み出す「有機物循環センター」/2 広域行政のさらなる広域化という手法/3 標準モデルへのブラッシュアップと「循環の学校」/4 地域に循環をつくり出す
参考資料
あとがき
解説(詳細)
■関連書籍
「家庭でつくる生ごみ堆肥」
「堆肥とことん活用読本」
「身近な素材でつくる ボカシ肥・発酵肥料」
「有機廃棄物資源化大事典」
読者カード
●学生と主婦で地元のゴミについて考える会をもっています。資料として使わせていただきました。生ごみ処理を気長に考えていきたいです。(熊本県・63歳)
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