書誌詳細情報
宮本常一とあるいた昭和の日本 全25巻セット

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宮本常一とあるいた昭和の日本 全25巻セット
この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 全集 >> その他 >> 宮本常一とあるいた昭和の日本
解説
風景のなかに刻まれた風土、歴史をよみ解き、
そこに暮らしてきた人びとの知恵と意志を発見する
民俗学者の宮本常一が主宰した近畿日本ツーリスト株式会社・日本観光文化研究所が昭和42年から昭和63年まで発刊した、月刊旅雑誌「あるく みる きく」を地域別、テーマ別に再編集。
著者
宮本常一(1907〜1981)
山口県大島郡周防大島に生まれ、昭和一四年に渋沢敬三の主宰するアチック・ミュージアムに入り、戦前、戦後の日本の農山漁村を民衆のまなざしで訪ね歩き、膨大な記録、著書にまとめるとともに、地域の未来を拓くため住民たちと膝を交えて語りあい、その振興策を説いた。1961年、近畿日本ツーリスト株式会社・日本観光文化研究所を主宰し、雑誌「あるく みる きく」を創刊して、多くの学徒を育てた。
目次
1 「奄美・沖縄」
2 「九州1」
3 「九州2」
4 「中国・四国1」
5 「中国・四国2」
6 「中国・四国3」
7 「近畿1」
8 「近畿2」
9 「東海・北陸1」
10 「東海・北陸2」
11 「関東・甲信越1」
12 「関東・甲信越2」
13 「関東・甲信越3」
14 「東北1」
15 「東北2」
16 「東北3」
17 「北海道1」
18 「北海道2」
19 「焼き物と竹細工」
20 「祭と芸能」
21 「織物と染物」
22 「けもの風土記」
23 「漆・柿渋と木工」
24 「祈りの旅」
25 「青春彷徨」
解説(詳細)
■刊行にあたって
田村善次郎(武蔵野美術大学名誉教授)
「自然はさびしい。しかし人の手が加わるとあたたかくなる。そのあたたかなものを求めてあるいてみよう…」
昭和40〜60年代、経世済民の民俗学者・宮本常一先生のこの言葉に率いられ、日本観光文化研究所に集った若い民俗学徒や地方同人は、日本の津々浦々をあるき切磋琢磨し、先生の監修の下、月刊雑誌「あるく みる きく」を発刊し続けました。あらためて今、読み返してみると、何かを見出し、何かを作り出していこうとする若々しい気力が溢れ、みなぎっています。この雑誌はたんなる旅の雑誌ではなく、一種警世の書であったと思います。
「あるく みる きく」の中に流れている一貫した姿勢、視点は、混迷の度をますます深めつつあるかにみえる現在に、これからの進むべき方向をしめす何かを含んでいると思います。また、今年は先生の没後30年目にあたります。私どもがこの双書を企画し発刊する所以であります。
■宮本常一とあるいた昭和の日本 特集ページ
読者カード
●ずいぶん昔ある旅館に宿泊したとき、目にして興味をおぼえました。
ずっと手に入れたいと思っていた「あるく みる きく」です。
さっそく定期購読として予約しました。(和歌山県・56歳)
●本書を通じて史跡名所、何気ない土地にもすべてに人の営みがあり、知ろうとする意欲さえあれば旅がより深くなるのだと知りました。私も旅行が好きでよく出かけますが、その旅行も地図の上から眺めるように表面的な旅。これからの旅行はもっと立体的に見ることを心がけたいと思います。(東京都・30歳)
●全巻揃いました。自分が立ち寄った場所。自衛官時代全国から入隊してきた人との話を思い起こしながら読み進めています。7巻(近畿1)は特に印象深いが、1巻からゆっくり読み返して退職後の愉しみとしたい。(広島県・70歳)
●昭和30年代〜40年代の日本の姿がなつかしい。手仕事の技の数々のていねいなレポートにひきこまれた。(兵庫県・61歳)
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