書誌詳細情報
有機農業ハンドブック

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解説
カーソンの『沈黙の春』いらい、化学物質依存の生産克服の運動が世界的に盛り上がる中で、わが国では日本有機農業研究会が一九七一年設立され、その運動の先頭にたった。この間に全国の会員が追求し蓄積してきた、無農薬・無化学肥料栽培、健全畜産、さらには、これらの産物を活かす食べ物加工法、エネルギーなどの自給技術の集大成である。さらには、手づくりの遊び、地域での有機農業ネットワークづくり、有機農業の先達たちの農業観・生き方論まで、自然と共にあるライフスタイルへの丹念なガイドブックだ。
目次
第1章 有機農業の基本技術
有機農業技術の考え方
土づくりと肥料
【土づくりと機械の活用】
病気や害虫への対応
雑草とのつき合い方
【循環農場・大童】
種苗と品種の選び方
第2章 農学から見た有機農業
近代化技術を超えていくために
なぜ遺伝子組み換え技術を拒否するのか!
有機農業の生態系
有機稲作の特徴と課題
微生物資材の功罪
第3章 豊かな自然を活かした有機農業技術
■穀物
有機稲作の基本技術
合鴨水稲同時作の世界
【消費者と新しいきずなを結ぶ】
管理が楽なコイ除草
省力的なレンゲマルチ栽培
ザリガニで雑草を抑える
田畑輪換の効果
【自給の里づくりは自給の国づくり】
裏作に小麦を作る
用途に合わせた大豆栽培
菜種の自給と搾油
【菜種作りから始める製油所】
健康に良いアワ・キビ
■野菜
苗の作り方
果菜類
根菜類
【山間地で標高差を利用した有機農業】
葉菜類
鱗茎類
北海道の野菜作り
【自給的暮らしの四季】
■果樹など
有機栽培技術の確立を
リンゴ
柑橘類
カキ
【生産者と消費者による生協と地域づくり】
【水俣病から学んだ有機農業】
ブドウ
モモ
ウメ
茶
■畜産
畜産飼料の自給をめざして
庭先養鶏
有畜複合の平飼養鶏
草地を活用した山地酪農
自給飼料による大規模な肥育牛
【微生物コントロールによる有機物循環】
日本短角牛から始まる地域づくり
草食性の黒豚とクロレラによる循環
【牛の向こうに未来が見える】
庭先養蜂の勧め
【養蚕の思い出】
【地域自給と「次の村」づくり】
第4章 手作りの楽しさ
■農と食を結ぶ保存と加工
季節と伝統がいろどる有機農業の食卓
野菜を活かす漬物
味噌作りと糀作り
家庭でできる豆腐作り
自給小麦で打つうどん
自給小麦で焼くパンとお菓子
身近な素材で作るジャムとお菓子
【自家製ハーブでレストラン】
【身近にハーブを楽しみましょう】
自家製牛乳から作るチーズ
添加物なしの手作りハム
餅からジュースまでの小規模農産加工
■自然エネルギーの自給
自給のための炭焼き
【私の家の白炭窯と黒炭窯】
天ぷら廃油で大地を耕す
バイオガスで循環農業
雪氷室の復活と凍みダイコン作り
■手作りの遊び
夏は農民、冬は役者
農民オーケストラの調べ
第5章 地域へ広げ、次代へつなぐ
風土に根ざす小農自立の道;
地元野菜を学校給食に
有機農業教育の可能性
山村に移り住んで
新規就農希望者へのメッセージ)
〈資料1〉日本有機農業研究会とは
〈資料2〉日本有機農業研究会結成趣意書
あとがき
さくいん