書誌詳細情報
守農太神と呼ばれた男-小説安藤昌益

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守農太神と呼ばれた男-小説安藤昌益
この本のジャンル
解説
安藤昌益(1703〜1762)は江戸中期の農本主義思想家。食を人間存在の根底ととらえ、それを生み出す「土」を根幹とする独自の自然哲学と「農」を基本とする社会思想を展開した。男女を「ヒト」と読ませる男女や、「万万人ニシテ一人」とする人間の平等思想、支配や搾取、差別や侵略など、平等と共存、自然を損なうイデオロギーや政治経済体制を否定し、「農業ノ道ハ、万国・人倫、自然具足ノ妙道ニシテ、転下ノ太本」という農本主義思想を展開した。本書は晩年故郷において行なった昌益の農民解放運動を史料にもとづいて再現した異色の小説
著者
伊澤 芳子(いざわ よしこ)
1948(昭和23)年、北海道生まれ。高卒後上京。日本ジャーナリスト専門学校にて、評論家・青地晨に創作活動を勧められる。
1989(平成元)年、東洋大学社会学部社会学科卒業。1997(平成9)年、准看護士免許取得。都内精神科、介護病棟に勤務。定年退職後パート勤務。
2008(平成20)年、精神保健福祉士免許取得。自助グループが使うミーティング場を提供するなど、地域活動にも関わる。
目次
二人の昌益―序にかえて 山田福男
第一章 帰住
第二章 郷中
第三章 門弟
第四章 遺言
第五章 石碑事件
伊澤芳子『守農太神と呼ばれた男―小説・安藤昌益』をめぐって 新谷正道
あとがきにかえて―東均氏追悼
解説(詳細)
【関連書籍】
「安藤昌益と自然真営道」
「農村の救世主 安藤昌益」
「増補写真集 人間安藤昌益」
「安藤昌益 日本・中国共同研究」