書誌詳細情報
百の知恵双書15 家で病気を治した時代
百の知恵双書 15
昭和の家庭看護

書誌詳細情報
百の知恵双書 15
百の知恵双書15 家で病気を治した時代
昭和の家庭看護
この本のジャンル
解説
昭和戦前期はもっとも家庭看護の発達した時代だった。
氷枕、氷嚢、体温計、吸入器、浣腸器は多くの家庭にあった。
切り傷にドクダミ、腫れ物にツワブキ…
民間療法の知識も豊富だった。
ひとたび家族のだれかが病気になれば
家族が力を合わせて看病し、病気と闘った。
産婆も町医者も按摩も鍼灸師もそれを助けた。
家のなかで人の生死に向き合うことで
いのちの尊さとそれを守ることの難しさを痛感した時代であった。
医療の充実を願うことは病気を医者まかせにすることではない。
病気も生も死も自分のこととして立ち向かった時代から学ぶものは何か。
目次
第1章 家で病気を治した時代-都市と農村にみる家庭看護
都市にみる家庭看護の最盛期
農村に多い病気と治療
第2章 変わりゆくお産のかたち
出産-妊娠から産湯まで
助産師と消えゆく自宅分娩
第3章 怖れられた病気-結核と急性伝染病
「国民病」と呼ばれた結核
猛威をふるった急性伝染病
第4章 家庭看護と人
派出看護婦と保健婦
按摩と鍼灸師