書誌詳細情報
発酵利用の減農薬・有機栽培

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発酵利用の減農薬・有機栽培
この本のジャンル
解説
土着菌による手作り発酵資材で、減農薬・有機40年連作の農家技術を公開。土中発酵の土つくり、土着菌ボカシ、堆肥、モミ酢、乳酸菌液、黒砂糖液などの作り方・使い方を詳解。ハウスキュウリ、露地野菜、水稲栽培も
著者
松沼憲治(まつぬま けんじ):茨城県生まれ。
ハウスキュウリを中心に露地野菜、水稲経営農家。土着菌利用の堆肥・ぼかし肥、モミガラ燻炭、モミ酢、ハウスキュウリ栽培の連載など、雑誌『現代農業』の常連執筆者
目次
序章 減農薬・有機で四〇年連作=わが家の農業の特徴
1章 四〇年連作を支える「発酵システム」
2章 手づくり発酵資材のつくり方・使い方
3章 有機物発酵を生かす土づくり
4章 健全・減農薬栽培の実際
[A] ハウスキュウリ
[B] 露地野菜
[C] 水稲(合鴨アイガモ有機栽培)
解説(詳細)
■編集者より
松沼さんは、お父さんの代からのキュウリ農家で、ハウスキュウリ(促成―抑制の組み合わせ)で40年以上連作しているが、病気も少なく、減農薬で化学肥料もほとんど使うことなく、食味のよいキュウリを安定多収している。その基本は土着菌と身近に入手できる有機物を利用した、昔の「踏み込み」技術である。有機物は無料か安く入手できる鶏ふんや、モミガラなどを使い、しかも完熟堆肥をつくるというのでなく、生か未熟なものを土に入れて、それを土着菌など微生物の力で発酵させ=「土中発酵」、そこから出る熱と養分を利用するという考え方で、手間も経費も極力かけずに、有機物をとことん利用していこうという考え方である。こうした、松沼さんの土着菌やモミ酢を利用した減農薬、有機栽培の方法をまるごと紹介した本である。土着菌やモミ酢利用についての、初めての農家技術本でもある。
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■関連書籍
『木酢・炭で減農薬』
「DVDブック モミガラを使いこなす」
「別冊現代農業 今さら聞けない 有機肥料の話 きほんのき」
「身近な素材でつくる ボカシ肥・発酵肥料とことん活用読本」
『有機栽培の基礎と実際』
『堆肥・有機質肥料の基礎知識』
『堆肥のつくり方・使い方』
「発酵肥料で健康菜園」
『キュウリの作業便利帳』
■関連DVD
「DVD ボカシ肥・発酵肥料・液肥(土つくり・肥料の基礎と基本技術4巻)」