書誌詳細情報
奈良・平安期の日中文化交流 ★在庫切れ

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奈良・平安期の日中文化交流 ★在庫切れ
定価 5,028円 (税込)
ISBNコード 9784540011696
発行日 2001/09
出版 農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数 A5 436頁
在庫 なし
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この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 民族・歴史・文化・紀行
解説
「ブックロード」とは中国文物の西方伝播をさす「シルクロード」に対する漢字を媒介とした東アジア地域への文化伝播をいう。シルクロードが中国文物の一方的環流なのに対し、ブックロードは伝播した書物が中継地の朝鮮半島や到達点の日本で独自な展開を見、それが逆のルートで中国に影響を与えるという双方向性を特徴とする。漢籍・経典の移入による思想・宗教・文化の形成過程を古代・中世・近世・近代の時代と多様な分野・視点から解析。東アジア文化圏、日本文化の形成過程を歴史的にたどった斯界の専門家によるユニークな研究を集成。
解説(詳細)
序 東アジア文明論
第1部 日本文明の黎明期
<概説>書籍将来の伝説と史実
平安遷都と法隆寺の道
石川年足 伝と大安寺文化圏
東アジアにおける「三経義疏」の流伝
第2部 漢詩文の還流圏
<概説>漢詩のネットワーク
天台聖教の還流
伝空海筆南院切「新撰類林抄」断簡
延暦の遣唐使に関する偽作詩をめぐって
「錦繍段」とその周辺
中国文人が批評した江戸漢詩
第3部 和漢文学の融合
<概説>遣唐使後のブックロード
勃海使と遣唐使
平安文学に現れた美人像
藤原道長の漢籍輸入と寛弘期日本文学への影響
「大鏡」高麗相人攷
第4部 東西文明のはざま
<概説>東洋の伝統と西洋の刺激
中国における日本関係図書について
近世における「天地瑞祥志」の利用と衰退
東アジアの地誌学的伝統と世界像の形成
宮沢賢治と「唐詩選」の関わり
■著者紹介
王勇、大庭脩(おおばおさむ)、新川登亀男(しんかわときお)、蔵中しのぶ、村井章介、久保木秀夫、後藤昭雄、堀川貴司(ほりかわたけし)、徳田武、田中隆昭、張競(ちょうきょう)、岡部明日香(おかべあすか)、菊地真(きくちまこと)、王宝平(おうほうへい)、水口幹記(みずぐちもとき)、銭国紅(せんこくこう)、王敏(おうびん)
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