三澤勝衛著作集 全4巻フェア
三澤勝衛(明治18年〜昭和12年)は、長野県立諏訪中学の教師として「自分の目で見て自分の頭で考える」教育を実践しながら、世界恐慌と地方の疲弊という時代のなかで、地域資源の発見と活用の独自の手法=〈風土学〉を構築。
かつて、みすず書房より著作集が刊行されていたが、新たに巻を編成し、待望の復刊。百年に一度の不況と言われる現在に甦り、産業・経済・生活再生に活かしたい実践的指針。地域のモノ・ヒト・コトを活かした持続的・個性的産業振興が未来を拓く!
三澤勝衛 著
三澤勝衛先生記念文庫 協力 定価:29,400円
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造1
三澤勝衛 著
定価:6,825円
地域振興・産業起こしでも、人びとの生活でも、生きいきと展開するには、必ず根底に「地域の力」があり「地域自然の偉力」が働いていなければならない。それは、地域固有の自然と、これを認識・活用する人間とが全一体化した総合力・統一力である。その力をつかむためには、野外に立って、大地と大気の接触面に現れるさまざまな「地表現象」に注目し、総合力の認識に高めていく。その基本的な考え方、野外調査の具体的な方法、観察指標と観察方法を具体的な調査事例とともに示す。地域個性把握の実践の書である。
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造2
三澤勝衛 著
定価:8,400円
郷土とは、子どもが日々暮らしている場であり真の生活のあるところ。自分の生活と深い交渉のある地域に注目させ、郷土人の力も借りて、そこに働く自然の力と人間の営みを探究することで魂にふれる体験ができる。そして、地域の真髄に分け入ることで、ものごとを深く考える経験ができ、「知識は力」となる学習が成り立つ。「自然と人間の営み」を探究する郷土教育をベースに、日本のなかの地域・自分、世界のなかの地域・自分を発見して、自らの地域へのかかわりを創造していく筋道を説き明かす、真の体験と知育の結合した教育を提案
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造3
三澤勝衛 著
定価:6,825円
風土は土地土地に固有のものであり、また、一枚の畑、一戸の屋敷、ひとつの集落、ある範囲の地域、さらに広範囲の地方にというように、複層的に存在する。地域地域の風土の探求・発見と、自然の偉大な力を生かす地域人の知恵を明らかにし、風土を生かした循環型の産業=風土産業と暮らし=風土生活、さらに「自然征服から自然順応へ」を基本にすえた災害や土地改良について説く。地域の個性的な産業興しとその活性化、さらに資源・エネルギー浪費型の現代社会を乗り越えるための指針として欠かせない一冊である。
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造4
三澤勝衛 著
定価:7,350円
地域風土を生かす産業と自己発見教育の探究は、さらに発展して地域の暮らしや景観、地域への共感・愛着など個性的で心通い合う「風土生活」が営まれる魅力ある地域つくりへと向かう。この巻では、「風土生活」や、地域計画の視点、風土を生かした冷害対策や農村工業、健康−環境−住まい−食生活−産業がつながる地域生活、地域自然を取り込み一体化した民家風景の諸相など風土生活とそのたのしみなどの小論文を紹介。あわせて、三澤の風土の思想をどう受け止めるか各界で活躍する方々の発言。三澤の生涯と仕事についての研究的論文も掲載。
■著者紹介
三澤勝衛(みさわ かつえ)1885(明治18)〜1938(昭和12)年。長野県の農家に生まれ、尋常高等小学校卒業後農業に従事しながら勉強し、小学校の代用教員になる。
その後、検定試験に合格し地理科教員免許を取得。
1920(大正9)年長野県立諏訪中学校教諭になり、「自分の目で見て自分の頭で考える」教育の実践と、独自の「風土」の思想を確立し、風土に根ざした産業・暮らし・地域づくりに生涯をささげた。
世界恐慌・地方の疲弊のなかで「風土産業」の旗を高く掲げた三澤勝衛
今、学び、生かし、引き継ぐ
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| 生徒に太陽黒点の観測を指導している三澤勝衛 |
昭和のはじめ、世界恐慌の嵐が吹き荒れるなかで、三澤勝衛は、国策的な農村工業導入に対し、風土に生き、風土を築いてきた地域民による「風土産業」の旗を敢然と掲げました。
「自分で考えろ」が口癖の熱血教師・三澤は、世界的にみてもひけをとらない地理学者であり、同時に、地域の農会や青年会などに出かけ、その地の風土的な特質の見方と農業や産業への活用のし方を指導した実践者でもありました。〈教育・研究・実践の人〉三澤の土台になっているのは、先入観をすてて観察された事実からものを考える「野外凝視」の手法です。その姿勢と方法は今日、地域による、地域からの産業、暮らし、教育の再生・創造に、豊かな着想をもたらし、私たちを励ましてくれます。
それぞれの「風土の発見と創造」に本書を役立ていただくことを、願ってやみません。
<風土とは>
(三澤勝衛の風土のとらえ方)
- 風土は大気と大地の接触面:「大気でも大地でもない、気候でも土質でもない、独立した接触面」であり、この接触面=風土こそ「地域の個性」「地域の力」の源泉である。
- 風土には優劣はない!生かせば“無価格で偉大な価値を発揮する”
- 自然的な特徴と郷土人の歴史的な努力が総合化され、さらに有機的に連関する「統一体」としての風土=地域が形成されていくことこそが、求められる地域振興の道であり、個性的で魅力ある地域づくりである。
【関連リンク】
●三澤勝衛の思想を理解し、現代に活かすための参考文献●自然力・地域力の発見と活用
●風土と住まい
●自然を学ぶ、自然から学ぶ
2009.4.26































