いよいよ8月。夏休みまっただなかです。
こどものみなさん、元気にあそんでいますか?
大人のみなさん、夏バテしていませんか?
さて、じつは昨日8月2日(ハニーの日)、神保町にある農文協直営書店「農業書センター」で、ミツバチをテーマにこどもたちの夏休み自由研究応援イベントが開催されました。
こちらのイベントは、「毎日小学生新聞」と「のらのら」編集部の共同企画。
農業書センターで飼っている西洋ミツバチの巣箱の中を見せてもらい、ハチミツ搾りやみつろうキャンドルづくりも体験しちゃおう!というぜいたくなイベントです。
毎日小学生新聞での募集は大人気!高い倍率をくぐりぬけ、選ばれたこどもたち15人が集結しました。
まずは、ミツバチのくらしについてのかんたんな説明(「のらのら」もしっかりPR)
次に、農業書センターのバルコニーに出て、養蜂家の荻原健一さんから、巣箱の中を見せてもらいます。
女王バチ、見つかったかな?
農業書センターの店内では、ミツロウキャンドルづくりに挑戦。
湯せんでミツロウを溶かし、お菓子用のシリコンカップに注いで固めます。
ミツロウの中に、クレヨンを薄く削ったものを入れて溶かすと、色もつけられるんですよ。
くまモンのでべそロウソクが完成!火をつけるとおなかが熱そう……
こちらの女の子がつくったのは、金魚鉢風ロウソク。かわいい!
続いて、遠心分離機をつかったハチミツ搾り。
荻原さんが、蜜のいっぱい詰まった巣枠を分離機に入れます。

ハンドルを回すとふわ〜〜っと広がる蜜の香りに、歓声が上がります。
巣のはじっこを味見。おいしい〜〜〜!けど、ミツロウがガムみたいに口のなかに残るみたい。
ひとり1ビンずつ、ハチミツをお土産に詰めてもらいました。うれしいね!
最後は、養蜂家の松丸雅一さんへの質問タイム。
松丸さんは、千葉県市川市を拠点に養蜂業を営む、プロの養蜂家。
荻原さんの師匠でもあり、特別に今日は駆けつけてくださいました。
こども「ハチに刺されませんか?」
松丸さん「もちろん、よく刺されるよ。スズメバチに刺されるとすごく痛いけど、もうミツバチに刺されても何とも思わなくなっちゃった」
こ「雨の日はミツバチはどうしているんですか?」
松「羽が濡れるとうまく飛べないし疲れるから、雨の日はあまり外に出ないで、巣箱のなかにいるよ」
こ「雨の日は、食べものはどうするの?」
松「はちみつや花粉を巣の中にいっぱい蓄えているから、外に出られなくてもひもじい思いはしないんだよ」
お母さん「どうして養蜂家になったんですか?」
松「もともとうちは果樹農家で、受粉にミツバチをつかっていました。納屋の外に空きの巣箱をたくさん重ねておいたら、ある年、日本ミツバチが4群ぐらい住みついたんです。そのうち1群が、秋に箱を持ち上げたらずっしりするくらい、たくさんのハチミツを蓄えてくれた。そのときにすごくうれしくて、ミツバチに興味を持ちました。
その後、役所からミツバチの駆除を頼まれたりして、回収したミツバチの群を飼育するうちに、どんどん増えていったんです」
ちなみに荻原さんのほうは、勤めていた会社を定年退職してからミツバチを飼い始め、自宅近くの板橋区内で40群以上飼っているそうです。
「もっとはやくミツバチに出会っていればよかった! 勤め時代の仕事より何倍もやりがいがあります」と荻原さん。
このイベントのはじめに、ミツバチを飼ってみたい人は?とこどもたちに聞いたら、ほぼゼロでした。
荻原さん、松丸さんが語る養蜂の魅力を聞いて、いつか飼ってみたいな、と思ってくれたらうれしいですなあ。
最後にみんなで記念撮影!
みんな、これからもミツバチのこと、いっぱい調べてみてね!
農業書センターには、荻原さんのミツバチ巣箱がいつも設置されています。
見てみたい方はお気軽に店長にお声かけくださいね(ま)。