今年は国際マメ年!
2016年4月8日
問題です。
この植物はなんでしょうか?

ヒント1:マメ科の何か
ヒント2:動物の名前が入っている
ヒント3:最近人気
ヒント4:ガンバルゾー
正解はこちら!

みなさまご存知、ヒヨコ豆(スペイン語でガルバンゾ)です。
「のらのら」2015年冬号からはじまった連載、「プランターでおもしろ野菜」の記念すべき第一回でも紹介しました。

この連載の著者は、プランター菜園の達人主婦、菊池美香さん。
こちらのご本人のブログでも、じつに多種類の野菜を見事に育て上げているようすが紹介されています。
栽培の方法もかなり詳しくポイントをおさえて書いてあるので、すごーく実用的。
畑に負けない立派な野菜の写真の数々にも感動します!
さてさて、ヒヨコ豆の話の続きです。
連載をきっかけに、園芸部名誉顧問が栽培に挑戦。
寒い冬を無事に乗り越え、いよいよ花が咲き始めました。

花の直径は1.2p、ちっこくてかわいらしいのです。

しかし、この葉っぱといい、花といい、どこかで見たことがあるような……。
うーん、うーん
はっ!そうだ!
カラスノエンドウだ!

この葉っぱの感じ、似ていませんか?
花も色違いみたい。
葉っぱの大きさも、だいたい同じくらいです。
ただ、ヒヨコ豆のほうには、巻きひげがありません。
ツルでヒュルヒュル伸びていくというよりは、木のようにガッチリ根をはって生きているようです。
調べてみましたら、
ヒヨコ豆→ヒヨコマメ属
カラスノエンドウ→ソラマメ属
と、属名もちがうので、そんなに近い親類というわけでもなさそうです。
とはいえ、前々から、カラスノエンドウって、ほかのマメ科の植物と葉っぱの形や数がちがうよなーと思っていたので、似たやつを見つけてちょっとうれしくなったのであります。
ところでみなさん、今年、2016年は国際連合のFAOが定めた「国際マメ年」ということをご存じですか?
・マメは、タンパク質、ビタミン、抗酸化物質、食物繊維が豊富で、人の健康に役立つ食べものだ!
・マメ科植物は、根が根粒菌と共生するから、根粒菌が空気中のチッソを固定して植物に与えてくれるので、化学肥料が少なくても、やせた土地でもよくそだつ!
(お金や資源をムダ遣いしない、持続可能な農業だ!)
・おまけにマメ科植物を土にすきこんで緑肥にすると、連作障害を予防したり土が肥沃になる
こんなマメのすばらしさを、今年は世界中でもっと広めて活用していこうよ!という趣旨のようです。
厳密にいうと、ダイズとラッカセイは世界的には油用の植物ということで、この国際マメ年の対象にはなっていないようです。
が、日本人にとっては、ダイズを食べない日なんてない!くらいに大切なもの。
味噌、醤油、納豆、豆腐などなど、日本食には欠かせないですよね。若さやのエダマメは野菜でもあるし。
日本では、ダイズも国際マメ年の仲間に入れてあげてもいいのではないでしょうか。
ちなみに、来月5月2日発売予定の「のらのら」2016年夏号では、一反百姓「じねん道」さんの協力で、「マメをまこう!」という記事を掲載しますよー!
そだてやすくて、ちょっとおもしろい、いろんなマメたちが登場するので、どうぞお楽しみに!(ま)
おすすめ本 〜今日の一冊〜
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