農業書センターでミツバチ飼ってます
2015年9月2日
屋上菜園のトウモロコシにやってきたミツバチ( @赤坂事務所)。

花粉を体中に浴びながら、一生懸命花粉を集めています。
トウモロコシの花は蜜は少ないものの花粉が豊富なので、ハチやヒメハナカメムシなどの益虫を集めると聞いていましたが、まさにそのとおりでした。
お腹の色が鮮やかな黄色なので、この子は西洋ミツバチのようです。
と、いうことは、近くで誰かが西洋ミツバチを飼っているみたいですね。
(西洋ミツバチはスズメバチに弱いので、日本では人の手を借りず野生で生き抜くことはむずかしいそうです)
もしや……農業書センターからやってきたのか!?

そうなんです。
神保町にある農文協直営書店、農業書センターでは、
今年の6月から西洋ミツバチを飼っているんです。
NPO法人東京ミツバチ研究会の皆さんのご厚意で、
会員の方の巣箱を2箱置いてもらっています。
今日は、初めての採蜜!ということで、
農業書センターに見に行ってきました。
採蜜をしてくださるのは、東京ミツバチ研究会の理事長、荻原誠一さん。

「今日は雨が降っているから、ミツバチのご機嫌がよくないかもしれません。でも採蜜には問題ありませんよ。やってみましょう」
さっそく、蜜のはいった枠板を取り出します。
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「今日は雨だから、ミツバチがちょっと少ないですね」
巣枠の上側の、白っぽいフタがかぶさっているところに蜜が詰まっているそうです。
巣枠を持ってみると、ずっしりと重いんですよ。
お次は、ナイフで蜜ブタを丁寧に削っていきます。

ああ、おいしそう。
こちらは別の巣枠。

黒い!
「こっちの巣枠は、たぶん少し前に集めたものでしょうね。濃縮が進んで色が濃くなっているんです」
たしかに、写真ではわかりずらいですが、こちらの巣枠の蜜のほうが粘りがつよく、濃厚な感じです。

ドラム缶のような「遠心分離機」に入れて、グオングオン回して蜜を搾ります。
のぞきこむと、ふわ〜〜っと蜜の香りの風が吹いてきます。
今日たまたまカブの栽培の本を探しにきた若手農家のお兄さんも、蜜搾りを体験!
「いやー、まさか、こんな経験させてもらえるとは」
ですよね。本屋さんの店内で蜜搾りやってるなんて思いませんよね。

搾り終わった巣枠はこんな感じ。
見事に蜜が抜けて、スカスカになった六角形の柱が見えます。
ミツバチたちの芸術作品ですね。
ボコボコになった巣板は、巣箱に戻すとミツバチたちが修復してくれるそうです。
なんて働きものなんだ、ミツバチよ。
搾ったハチミツは、専用の蜜濾し器でろ過します。

目の細かさがちがう2枚の網がセットされていて、ミツロウなどの不純物をきれいに除くことができるそうです。
いい道具があるんだなあ。
いただいたハチミツをさっそく試食!お、おいしい!!!
荻原さんが、某百貨店で販売されていた高級ハチミツと食べ比べをさせてくれたのですが、試食した4人全員が農業書センターハチミツに軍配を上げました。
百貨店のハチミツはすごく甘いけど、甘いだけという感じ。
農業書センターのハチミツは、華やかな花の香りと、すっきりとした後味がやみつきになりそうです。
荻原さんによると、その時期・地域に咲いている花の種類によって、ハチミツの風味が変わるそうです。
じつはこの超美味なハチミツ、いまなら農業書センターで味見ができるんですよ。
これはもう、行くっきゃない!

そして、店内ではミツバチ本のフェアも開催中です。
お隣の岩波ホールで上映中の映画「夏を行く人々」とのコラボ企画。
この映画では、イタリアの自然豊かな農村で養蜂を営む一家の物語なんです。
映画と農業書センター。ぜひセットでお楽しみくださいね。
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全国のミツバチ愛好家の飼い方の実用情報がぎっしり。付属のDVDにも養蜂家のノウハウがあますことなく紹介されているオトクなDVDブックです。(ま)
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