屋上の食虫植物
2015年8月31日
急に下がった気温は、週末もそのまま。
夏はこんなにあっさりと終わるものだったっけ?
この方も久々に顔をだしました。
「生きていたのか!」と何人にも驚かれながら、涼しい顔。やはり外来生物はしぶといですね。
そんななか、「未確認植物発見!」の声を聞きつけ、屋上へ急行!
何じゅー年も屋上を見守っている名誉顧問さえ見たことがないという、こちらの水生植物。
細い茎の先に黄色いかわいい花。
なんだろうと調べるまでもなく、正体はすぐに判明しました。
「あっこれは食虫植物ですよ」
屋上に居合わせた、農業・園芸書グループの林君です。
なにっ食虫植物ってあの、虫を食べる物騒なやつ?ぜんぜんそんなふうには見えないけど?
名誉顧問の言葉には素直に、ふむふむ、へえ〜となりますが、年下の後輩の言葉はまず疑ってかかるという根性悪な先輩です。
なんでもタヌキモ(別名ミミカキグサ)という湿地に生える植物で、水中でミジンコなどの虫をつかまえるのだとか。
林君は学生時代に湿地の植物をいろいろ調べていたらしく、これが水生環境の指標植物になることや、同じく水生の食虫植物で「ウサギゴケ」というのが園芸店で大人気だということも教えてくれました。
ちなみにウサギゴケは、外来種とのことです。
後日名誉顧問が撮影してくれた写真です。とても小さな袋が根のほうについていました。
水中の部分が枝分かれして発達し、そこに袋がたくさんつくようです。
水生の食虫植物があるなんて、知りませんでした。
調べてみると、ボーフラや、発生直後のオタマジャクシを食べるやつもいるようです。いったいどんな袋を持っているんでしょう。
植物の世界は広くて深いですね。詳しい人が近くにいると、世界は日々広がります。(な)
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