3月に発売した園芸書の新刊『きんや先生の園芸教室 はじめての寄せ植え』の著者、多田欣也先生の出版記念寄せ植え教室が、地元岩手県遠野市の「レイクリゾート柏木平」で開催されました。 そこで、園芸部も突撃リポート! はるばる遠野まで、きんや先生の車の荷物に紛れて同行させてもらいました。

開催日は6月14、15日。
実は14日は、岩手・宮城内陸地震、その当日でした。 遠野市では震度5弱だったものの、被害はほとんどありませんでした。
地元の人の話だと、遠野はその昔湖の底だったので、地盤がとても固くて地震の被害が起こりにくいとか。 地震のせいでお客さんは減ってしまうかな…と心配しましたが、ちゃんと全員来てくれました!

今日のテーマは、これから夏の終わりまで楽しめる寄せ植えづくりです。
最初にポイントを説明したあと、土を7分目まで入れたローボールプランターを皆さんに配ります。
浅い鉢なら通気性がいいから、底にゴロ土を入れなくてもいいんですって。

お花の苗は7鉢使います。
クチナシ、ペチュニア、インパチェンス、トレニア、サルビア・ファリナセア、キンギョソウ、アイビー。 丈夫で夏の暑さに強く、長期間楽しめるものをセレクトしたそうです。
ピンクとブルーがテーマカラーかな?豪華です

植える前に、苗をポットから外さないで鉢の中に仮置きし、配置を決めます。
苗はひとつずつ目の前でクルクル回して、“正面”を見つけます。
これが私にはまだまだ難しいのですが、ひとつひとつの苗には「いちばんかっこよく見える向き」が必ずあるそうです。根気よくクルクルクル…

正面を手前に向けて苗を置いていき、デザインが決まったら、いよいよ植付け。
最初に植えるクチナシ以外の苗はいったん外に出すのですが、このとき、写真のように植える場所のすぐ外側に置くと、配置や正面を忘れなくていいそうです。

根っこはやさしく、底がからんでいたら、軽くほぐしてあげる程度に。
鉢の縁より指2本分くらいのスペースを残して植えつけます。 ウォータースペースをとるためです。

苗どうしの間に、スキマができないように、念入りに点検して土を足していきます。
みんな真剣!

ようやく完成!きれいです!
家に帰ったら、水をたくさんあげてくださいね〜

教室の後は、ティータイムと『はじめての寄せ植え』の即売&サイン会。
きんや先生の似顔絵入りサインに皆さん大喜び。
ほとんどの人が買ってくださいました。ありがとうございます!
遠野は秋が来るのが早く、11月には霜が降りてしまい、お花も終わりになってしまうそうです(パンジーも冬はムリ)。 北海道よりも冬の気温は寒くて、多年草の冬越しもできないものが多いとか。 その分、初夏から夏にかけての草花ガーデニングに、みなさん情熱がこもるのかもしれませんね。 よーし、わたしも屋上ですてきな寄せ植えをつくろうっと! どんとはれ。