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PDF版・管理される野菜(人間選書073)

PDF版人間選書
商品流通と品質主義

書誌詳細情報

PDF版人間選書

PDF版・管理される野菜(人間選書073)

商品流通と品質主義

著者 農文協文化部 編著

定価 1,337円 (税込)

ISBNコード 978454E850431

発行日 2011/12

出版 農山漁村文化協会(農文協)

判型/頁数 B6(PDF) 216(14.5MB)

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解説

いまや野菜の品質はスーパーの売り物に。消費者運動がスーパーの新戦略に吸収されかねない危機的状況にあって、「野菜の品質とは何か」を自然―人間関係の総体という視座から解明する。

解説(詳細)

 「はじめに」より
 「大衆から分衆へ」「柔かい個人主義の時代」といった言葉がマスコミで囁やかれはじめました。テレビのコマーシャルフィルムはしきりに「個性」を強調し、ぴところの大量生産-大量流通を謳歌した時代の紋切調は、少なくとも広告の世界では影をひそめたように見えます。
 量から質へ、画一性から個性へ-そこでは「人間らしさ」や「自然」までもが売りものにされています。
 「質の時代」「個性の時代」と呼ばれる流通のこの新動向は、実は新たな「管理社会」化の方向を指し示しているのではないでしょうか。そのことを野菜というひとつの商品が、生産-流通-消費の各段階において「管理」されようとしている現状を通して考えてみたいのです。
 近年、スーパーマーケット業界は「量販から質販へ」と宣言し、野菜についても安全性、栄養、味に重点をおいた高「品質」野菜を取り扱いはじめました。そもそも、「量から質へ」という要請は、公害問題など先進産業化社会のはらむ諸矛盾が明らかになった昭和四十年代後半から、主としてエコロジー的立揚によって提出されたものです。野菜の世界でも、それと軌を一にして、生協や消費者団体による産直運動、有機農業運動などが広範に巻き起こってきました。ところが、最近、スーパーも、こうした流れを取り入れながら、品質のよさを前面に押したてて販売するようになったのです。いま、スーパーの戦略の本質を見ぬき、対抗する理論を整備することを怠るならば、生協運動・有機農業運動は、資本の販売戦略の変更に対して格好のモデルを提供しただけ、といったことになりかねません。やがては、こうしたスーパーの新戦略の中に吸収されてしまう恐れも充分にあります。
 対抗する理論の要は、〈品質とは何か〉をはっきりさせることにあります。本書のメインテーマもそこにありますが、そこでは品質を、固有の地域性と季節性をもった野菜と人間、自然と人間との関わりからみてゆくことになるでしょう。つまり、野菜を育て、加工し、調理し、食べること―その一連の過程には、畑と台所での、労働を通した野菜と人間との個性的な関係があり、この関係をまともに維持することこそが、唯一、資本の画一化を免れうるものなのです。そこに高い品質も成立するのです。
 あるいは、この本の題名を『管理される野菜』としたことを、奇異に思われる方があるかも知れません。ふつう「管理」というと、人間と人間との関係について用いられる言葉だからです。しかし、現代社会においては、人間と人間の関係における管理を、自然から独立させて問題にするだけでは不充分です。「管理」によって自然と人間とが分断され、歪められていることこそ、根本的な問題なのです。野菜が管理されることは人間が管理されることである―こうした認識なしに、解放の道は見いだせません。
 また、新たな管理社会は、バイオテクノロジーや一ニューメディアといった先端技術を装備することによって実現されます。現に野菜の流通の最前線では、野菜は先端技術によって生産され、分析科学によって品質を保障され、ニューメディアによって消費者に提供されようとしています。「管理される野菜」を問うことは、これら先端技術、分析科学、ニューメディアを装備した流通機構が、私たちの暮らしにとって、どんな意味をもつかを問うことにつながります。
 自然と人間との関係から品質を問わなければならないということは、自然物であり、食べものである野菜に特殊な事情とも見えましょう。しかし私たちの衣食住を取り巻く商品のあれこれ―下着も洗剤も箸も、もともとは自然物なのであり、それに人間が手を加え形を変えたものであるという点では、野菜と変わりありません。一般の商品においては、その商品がはらむ自然性が見えにくくなっているのであり、そこにこそ、現代社会の歪みの根本原因があると考えます。
 野菜という身近なものを通して自然と人間との関係を問うことは、こうした問題を日常の暮らしとの関わりの中で考えていくうえで、重要な試金石になりうるのではないでしょうか。
昭和六十年十月
社団法人農山漁村文化協会

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