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地域再生の論理と主体形成

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地域再生の論理と主体形成
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解説
日本の農山村が直面している三重苦は、環境・資源管理、経済、社会の領域にまたがっていると本書は指摘する。一つは、農業の資源管理を担う人材の不足。もう一つは、兼業農家を営む経済条件の悪化。最後に、過疎と高齢化による活力低下。これらがもたらす三重苦は、それぞれが複雑に絡み合い、農山村を窒息死させようとしている。解決の道筋として、広域経営法人や集落営農法人の活動に注目する一方で、妥当な政策的支援を受けることの必要性を説く。「社会的共通資本」である農と農山村の持続可能性を守り抜くために、ヒトと地域、国は何ができるか、そして何をしなければならないか。農と商工・福祉の連携から食料産業クラスターの形成、JA直売所の取り組みまでと豊富な事例を取り上げ、農業再生の可能性を力強く示す。
目次
農山村再生の論理と方法
第1部 広域経営と地域農業再生―社会的企業の新たな挑戦(共生農業システムを担う社会的農企業―鳥取県八頭町の新たな挑戦 創造と連携による広域経営システム―広域経営法人の挑戦 農村における社会的企業と政策システム―ヨーロッパの経験から学びえるもの)
第2部 産業間の連携とチェーン構築による地域再生(農商工連携の深化とバリューチェーン JA直売所と道の駅の新たな公共とビジネスモデル 農福連携と持続的な農業・農村発展)
第3部 地域再生への新たな挑戦(日本型水社会の変化と地域資源管理システムの再構築 小水力発電が果たす中山間地域の底支え―農村の再生可能エネルギー活用に向けて乗り越えるべき課題 共生農業システムのモデル構築に向けて―地域資源の総合的な利用と管理)
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