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揺れうごく鳥と樹々のつながり

フィールドの生物学 25
裏庭と書庫からはじめる生態学

書誌詳細情報

フィールドの生物学 25

揺れうごく鳥と樹々のつながり

裏庭と書庫からはじめる生態学

著者 吉川徹朗

定価 2,700円 (税込)

ISBNコード 9784486021605

発行日 2019/03

出版 東海大学出版部

判型/頁数 B6 240ページ

在庫 あり

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解説

シリーズ25作目は、「生態学の入口はどこにでもあり、ごく限られた小さな場所も広い世界につうじている」という著者独自の考え方から、「裏庭」と「書庫」という生態学者があまり調査を行わないフィールドを舞台に、鳥と植物の関わりから、自然の中に隠された生態系のダイナミズムを紹介する。

目次

はじめに

第1章 研究をはじめるまで
 研究をはじめるまで/もう一度生態学を志す/研究室に入ってから

第2章 京大北部キャンパスの裏庭、理学部植物園―種子を壊す鳥イカルを追う
 種子散布者としての鳥類/理学部植物園/種子を壊す鳥 イカルと遭遇する/研究テーマ、決まる/最初の調査は失敗する/研究の仕切り直し--エノキとコバノチョウセンエノキ/イカルと樹木の関係を三年間追いかける/三年間のデータから見えてきた謎/なぜイカルはコバの種子ばかり食べるのか?/なぜイカルによる種子捕食は年変動するのか?/鳥に散布された種子、散布されなかった種子のゆくえ/いろんな種子を播いてみる/鳥が食べると発芽できない?

第3章 書庫というフィールド、観察データというフィールド ―鳥と果実のつながりを見る
 「書庫」での研究をはじめる/十二年の研究の重み/「裏庭」で見えるもの、見えないもの/鳥類の多様な捕食戦略―どのように果実/種子を食べるのか/鳥類の採食戦略と食性幅―新たな仮説を立てる/図書館の書庫にこもる日々/果実の採食データをまとめる/鳥の液果との関係性を描く/はじめての論文を投稿する/文献データによる結果は偏っていないか?/神奈川県鳥類目録との出会い/観察データに浸る日々/見えてきた鳥と液果のつながり/たくさんの人に支えられた研究 

第4章 花をめぐる鳥と植物の複雑なネットワーク
 学位をとって東京へ/伊豆諸島・三宅島・冬の嵐をしのぐ鳥たち/いま一度「書庫」に踏み込む/鳥と花との複雑な関係/相互作用ネットワーク分析とは何か?/ネットワークの構造とそれが意味するもの/鳥と花のネットワーク―相利関係と敵対関係を解きほぐす/ネットワーク分析からわかったこと/温帯における送粉者としての鳥の重要性/市民データから鳥の諸食う生活を推測する/自然史データに浸ることで見えてくるもの

第5章 シキミをめぐる冒険 ―猛毒種子の散布から見えてきたもの
 学振の面接を受ける/森林総合研究所に異動する/裏庭から再び―ヤマガラの奇妙な行動/猛毒植物シキミ/研究をはじめたきっかけ/シキミの実生の奇妙な分布/ヤマガラはほんとうに種子を運ぶのか?/弾け飛ぶ種子のゆくえ/崩れたシナリオ―散布者は他にもいる/シキミの移動能力を推測する/なぜヤマガラたちは猛毒に耐えられるのか?/置き換わる種子散布/海を渡る種子/動物たちが関わる偶発的散布/リンカーとしての鳥類/種子はどこから来て、どこへ行くのか?―種子散布の多様性、種子散布研究の多様性

おわりに/引用文献

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