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韓国農政の70年

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解説
1960年代以降、急速な発展を達成してきた韓国の政治経済をめぐっては、国内外でこれまで数多くの書籍が出されてきた。それらの多くは、同国の政府が積極的な工業化政策を推進し、ヒュンダイやサムスンといった世界的な企業を作り上げてきたことを明らかにするものであった。
しかし、韓国の急速な経済成長には、中国やタイといった他のアジア諸国と比べ、工業化の過程で都市と農村の所得格差が深刻化しなかったという、これまで充分に光が当てられてこなかった側面もある。本書は、政府刊行物、統計資料、そして著者自身によるインタビュー調査を用いてこの側面に光を当て、1948年の建国から約70年、歴代の韓国政府が、自国の農業部門にどう関与してきたのかを明らかにする。
目次
第1部 研究の背景と枠組み(本研究の問題意識 韓国の農業政策研究をめぐる課題―先行研究レビュー)
第2部 工業化以前の韓国農政(日本統治時代から工業化前夜まで)
第3部 工業化時代の韓国農政(1960年代の農業政策 工業化政策の本格始動と食糧増産 1970年代の農業政策―農村所得向上の本格化 1980年代以降の農業政策―機械化・大規模化の推進期)
第4部 先進国段階における韓国農政(親環境農業政策および直接支払制の導入 貿易自由化の推進と農家所得補償 帰農による新規就農)
第5部 結論(農業所得向上に向けた環境および意思 先進国段階への移行と農政の持続性 結論および本研究から導出される含意)
付録
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