書誌詳細情報
民主主義を問いなおす★03/18発売予定

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民主主義を問いなおす★03/18発売予定
この本のジャンル
解説
デマゴーグ政治の跋扈や国家独立問題、そしてコロナ禍と、世界は分解と混乱を極めている。それは、近代国家やそのもとでの「民主主義・自由・平等」のもつ欺瞞が限界を露呈したからではないのか。ゆきづまる近代的世界を超えて、どのような未来社会を構想するのか。その答えを、伝統社会、そして農山村で活発化する伝統回帰の動きのなかにみいだす。自然と人間の関係、労働や共同体をめぐる独自の思想を構築してきた在野の哲学者が、米トランプ政権発足直後の2017年2月に開催された「東北農家の二月セミナー」で語った政治・社会論。
著者
哲学者。1950年東京生まれ。東京都群馬県上野村を往復しながら暮らしている。主な著書は『内山節著作集』(全15巻、農文協)に収録。近著に『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社)、『いのちの場所』(岩波書店)、『修験道という生き方』(共著、新潮社)、『内山節と読む世界と日本の古典50冊』(農文協)など。
目次
序文 流動化する世界と私たちの課題
第1講 国家が意味を失う時代に
民主主義は成立しうるのか
たそがれる国家
民主主義と民主王朝制
近代世界の建前について
近代理念の崩壊
分解と混乱を極める世界
第2講 未来への構想力と伝統回帰
現在のさまざまな伝統回帰
上野村の伝統回帰について
農村の伝統回帰とは何か
未来社会のデザインは農業、農村にある
討論から――ポジション取りとシステム保守を超えて
第3講 関係的世界への回帰
死者は存在するか」という問いに対して
実体本質論の限界
伝統思想が見た関係的世界
関係を成立させる「場」について
第4講 どこに根を張るか
世界市場か、結び合う市場か
根の張った経済社会へ
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★03/18発売予定