書誌詳細情報
バナナ★1/26発売予定

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バナナ★1/26発売予定
この本のジャンル
解説
バナナは大きな草?原産地では甘くないバナナを芋のように食べる?身近なのに知らないバナナの育ち方や利用のされ方、熱帯から世界に広がる中で奴隷労働も広がった歴史まで、甘いだけじゃないバナナの光と影。
著者
佐藤靖明
大阪産業大学デザイン工学部准教授。福島県出身。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程単位認定退学、博士(地域研究)。専門:民族植物学、アフリカ地域研究、バナナ学。「バナナの足」研究会メンバー(世界中のバナナ栽培地域で、生態人類学、農業生態学、エスノサイエンス、地域研究、ゲノム研究などの分野で調査研究をおこなっている研究者の集まり)。著書『ウガンダ・バナナの民の生活世界』(京都大学アフリカ地域研究資料センター)、『環境サイエンス入門 ―人と自然の持続可能な関係を考える』(学術研究出版)、『食と農のアフリカ史』(昭和堂)ほか。
山福朱実
福岡県生まれ。木版画家。絵本に『ヒョウタンの絵本』『アスパラガスの絵本』『パンの絵本』『酢の絵本』『ぐるうん ぐるん』『菌の絵本かび・きのこ』(以上、農文協)、『砂漠の町とサフラン酒』(小川未明 架空社)、『ヤマネコ毛布』(復刊ドットコム)、『地球と宇宙のおはなし』(講談社)、 『きたかぜとたいよう』(蜂飼耳 岩崎書店)、挿画に『水はみどろの宮』(石牟礼道子 福音館書店)など。
解説(詳細)
甘くて香り高くタネがなくて食べやすいバナナは、日本人がもっとも食べている果物。栽培が始まったのは紀元前8000年、人間とのつきあいは1万年に及ぶ。もともとバナナにはタネがあったが、突然変異で生まれたタネなしを人間がふやしてきた。株分けでどんどん増えるバナナは熱帯では1年で大きく育ち、たくさん実る。熱帯アジアやアフリカでは料理用バナナ(甘くないバナナ)を主食や酒にし、また葉や繊維も利用してきた。自給作物だったバナナは大航海時代を経てアメリカ大陸に伝わり中南米で労働者の食料として栽培され、19世紀になるとアメリカの会社が中南米で大規模農場をつくり、プランテーションを生み出す。本書は、食べものとして身近なバナナの、甘くておいしくて栄養があるだけじゃない姿を絵と写真で伝える絵本。自分で育ててみることで生育の早さを実感し、バナナが曲がるしくみを自分の目で確かめ、葉を使った蒸し焼き料理やかごをつくりバナナと人間とのつきあいを追体験する。
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★1/26発売予定