書誌詳細情報
季刊地域42号 2020年夏号

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季刊地域42号 2020年夏号
この本のジャンル
目次
●雑木とスギの知られざる値打ち
雑木とスギの残念な現状
集落林のブナを守るために始めた 広葉樹の苗木づくり 徳島県上勝町
◆クヌギ
虫に人生を捧げたくて行き着いた 昆虫林業で循環里山経営 宮崎県美郷町
樹液酒場が大にぎわい
炭焼き職人が茶の湯炭用に植林 石川県珠洲市
台場クヌギはなぜできた?
◆コナラ
学習机に 宮城県登米市
◆ヤナギ
江戸時代にも河川工事に利用 岐阜県立森林文化アカデミー教授 柳沢直
◆クスノキ
手づくり設備で国産樟脳 宮崎県日向市
◆キハダ
サイダーとボディソープに 埼玉・秩父
日本一の薬木産地に 北海道夕張市
◆センダン
耕作放棄田で育てるノウハウ 熊本県苓北町
ビニールハウス乾燥 滋賀県・東近江市永源寺
有賀建具店に教わる雑木の活かし方 長野県伊那市
広葉樹のおもしろ加工品
◆スギ
低温乾燥で知った スギの値打ちの引き出し方 熊本県山鹿市
スギは 秘められた わが国の宝もの 京都大学名誉教授 川井秀一
針葉樹のおもしろ加工品
◆アカマツ
マツタケ山復活に欠かせない 京都市・まつたけ山復活させ隊
●山・里山
広葉樹の流通を復活させた 岩手県森連の木材ウェブ入札システム
針広混交林のつくり方E 地域固有の多様性を売る
●もの申す
新型コロナとともに生きる・考える
いまこそ田園回帰に舵を切るとき
コロナで小農も居心地が悪くなって
コロナ・ショックが問う 新基本計画の真価 東京大学教授 鈴木宣弘 72
●集落
自転車×農村の可能性
悪路も含めて町全体が観光資源 長野県辰野町
マルシェ併設で地元農産物も売る 宮城県栗原市
電動アシストで「散走」 北海道芽室町
自転車の行く先は移住定住・関係人口の増加 京都府南丹市美山町
むらの草刈りに強力助っ人――リモコン式草刈り機を導入 福岡県筑前町 /長野県伊那市
●新連載 ひっぽの挑戦 困りごと解決で培ってきたむらの自治力@ 宮城県丸森町・筆甫地区振興連絡協議会 ●新連載 地熱を燃やす人の『季刊地域』@ 長野県信濃町産業観光課
こちらむらのドローン飛行隊A 岩手県岩泉町危機管理課
●農
集落営農の後継ぎ世代の育て方 島根県出雲市・まめなかファーム新田後
●防災
島のカンキツ畑 農業版ハザードマップで土砂災害に備える 愛媛大学大学院准教授 間々田理彦
新型コロナ対策のためにも 避難所のTKB改善を!(上) 新潟大学特任教授 榛沢和彦
●地エネ
野菜や果物を高速乾燥 ソーラーフードドライヤーのつくり方 埼玉県ときがわ町
台風15号停電で真価を発揮 地エネの小さな拠点 千葉県睦沢町まちづくり課
地撮り!12 棚田と里山の手づくり公園にようこそ! 長崎市「清流と棚田の里」
●中村哲さん追悼B 「斜め堰」で取水に成功
●自然災害みんなで備えるB ワンカップ雨量計 長野県池田町
●ゆるくらジャーナル 本・映画 耕す書店 読者の声
解説(詳細)
特集は「雑木とスギの知られざる値打ち」。
薪炭材の需要がなくなってから、里山には人の手が入らなくなった。戦後の拡大造林で広葉樹を伐採し全国の山に植えられたスギも、うまく活かされているとは言いがたい。とくに雑木と呼ばれる広葉樹は、山林所有者も含めて、私たちはそれぞれの木がもつ本当の価値をわかっていないようだ。樹種ごとの特性と値打ちの引き出し方を各地の先駆者に聞く。山は、まだまだ「伸び代」のある地域資源。
小特集は「自転車×農村の可能性」。むらに人を呼び込むのに自転車を使うのはどうだろう。サイクリストにどうやっておカネを落としてもらうか?「関係人口」につなげるには?
新連載が2本。
「ひっぽの挑戦 困りごと解決で培ってきたむらの自治力」。
「地熱(じねつ)を燃やす人の『季刊地域』」。役場職員など各地の『季刊地域』読者に、本誌の仕事のうえでの活かし方を書いてもらう。