書誌詳細情報
vesta 111号(2018夏号)

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この本のジャンル
目次
特集:食の分岐点
巻頭 家庭の食はどのように変わってきたか。
アイデンティティ・フード
地域資本としての食文化
―宮城県南三陸町の「キラキラ丼」と「さんこめし」を例として
もう一つの農産物流通:直売所への期待
我々の食のこれから―酪農王国北海道から
ラッコの食卓2018―社会動向から食文化を読む
栄養士・管理栄養士教育と食文化―学校給食を例に
未完の学校給食
「食の文化フォーラム」卒業生からの一言
食をめぐる健康格差とその背景
ヴィ―ガンが問いかけるもの
食の分岐点2018〜まとめにかえて〜
<連載>
すべての道は「食」に通ずる -イタリア-/宇田川 妙子
(第6回) 料理と男らしさ・女らしさ
嗜好品の文化論/田 公理
(第5回)諸民族文化のなかの嗜好品A
“食べる"を予測する/岩村 暢子
(最終回)食卓の変化とその背景
大食軒酩酊の食文化/石毛 直道
(第41回)石包丁について
解説(詳細)
特集アドバイザー/藤本憲一(武庫川女子大学教授)
日本はじめ世界の食の状況は今、さまざまな分岐点、十字路に差しかかっている。古今東西、人類が築きあげてきた食のシステム・・・制度・経済・技術・産業構造から、習慣・マナー・嗜好に至るまでが、まさに存続の危機に瀕し、イノベーションの波に洗われ、変革を迫られている。この分岐点に、立ち止まり続けるのはきわめて難しい。だとすれば、進むべきか退くべきか。向きを変えるなら、左右どちらか。そして岐路の選択は専門家にまかせるのではなく、われわれ全員が舵取りをになうべきではないか。まず本特集で、進むべき指針やオピニオンに耳を傾け、食文化の潮流のせめぎあいをつぶさに見つめたい。