書誌詳細情報
「孫たちは帰らない」けれど

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「孫たちは帰らない」けれど
この本のジャンル
- 農文協 公開書誌 >> 児童書・絵本 >> 総合 >> それでも「ふるさと」
解説
◆第66回 産経児童出版文化賞大賞受賞(全3巻での受賞)
http://toretate.nbkbooks.com/9784540171864/
著者
豊田直巳(とよだ・なおみ)フォトジャーナリスト。1956年、静岡県生まれ。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。長年にわたり、イラクやパレスチナなどの紛争地を取材。チェルノブイリの取材経験をもとに、近年(東日本大震災後)は福島(飯館村)を中心に取材活動を継続し、映画製作にも取り組む。著書:『子どもたちが生きる世界はいま』(七つ森書館)、『戦争を止めたい』(岩波ジュニア新書)、『福島を生きる人々』『福島 原発震災のまち』(岩波書店)、『フクシマ元年』(毎日新聞社)など。映画:『奪われた村-避難5年目の飯館村民-』『遺言〜原発さえなければ』。
解説(詳細)
自然の恵みゆたかな、福島県北東部の高原の村-飯舘村から車で1時間ほど山を下った伊達市にある仮設住宅に、おばあちゃんたちは暮らしています。
放射能にふるさとの村を追われたのです。
村では広い敷地に何世代も住んでいましたが、ここは村の1軒分ほどの敷地に、約100軒もの仮設住宅が建ち並んでいます。
長屋形式で、板で仕切っただけの部屋では、「テレビの音がうるさい」といった不満も……。
でも、仮設住宅の暮らしに慣れるにつれて、近所付き合いも生まれ、友だちもでき、ここは「第二のふるさと」になってきました。
その一方で、春の山菜や秋のキノコ、一年中、いのちをつないでくれた味噌など、自然の恵みに生かされた村、「帰りたい村」への思いもつのります。
そして、避難から6年、避難指示は解除され、仮設住宅から出ていく日が近づいています。
おばあちゃんたちは、いま、「二つのふるさと」の間でゆれています。
【関連書籍】
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