書誌詳細情報
vesta 105号(2017年冬号) ★在庫僅少

書誌詳細情報
vesta 105号(2017年冬号) ★在庫僅少
この本のジャンル
解説
宗教的タブーに配慮したおもてなしを、体験から学ぶ/宗教による食のタブーのあらまし:イスラームとハラール、ムスリム、ユダヤ教とコシェル(コーシャー)、ヒンドゥー教、仏教/ハラールをめぐる多様性/各種宗教における多様性
目次
特集:宗教的タブーとおもてなし
巻頭:宗教的タブーに配慮したおもてなしを、体験から学ぶ
T 宗教による食のタブーのあらまし
1イスラームとハラール
2ムスリムの来客をもてなす
3ユダヤ教とコシェル(コーシャー)
4ヒンドゥー教
5仏教
U ハラールをめぐる多様性
1認証ありきではないハラール
2日本人ムスリムとして
3マレーシアの友人からのいただきもの
4中国の清真と食事
5もてなし好きの人々へのおもてなし ウズベキスタンの場合
6エジプトの食卓と街角
7トルコ人と「食のハラール」の多様性
8口に入れる異文化
9パンから知るイスラーム文化
10ヴェジタリアンとムスリムが日本と中東で食卓を囲むとき
V 各種宗教における対応事例
1信仰と習慣のあいだ イスラエルのコシェルの今
2アルゼンチンのユダヤ人と食
3厳格なヴェジタリアンを日本でもてなす
4台湾に息づく菜食文化“素食"
5中華系住民の牛食禁と菜食―3つの地域から
ほか連載
解説(詳細)
特集アドバイザー/阿良田麻里子(立命館大学 客員教授)
「宗教的タブーとおもてなし」
宗教的な食の規制をもつ人々に、どうやって食を通じた“おもてなし"をすればいいのだろうか。
安心して食を楽しんでもらうためには、基本を学んだうえでのコミュニケーションが大事になる。生半可な知識で先回りをしてあれもダメこれもダメと勝手に排除してしまうのではなく、どんなものが食べたいのか、どんなものなら食べられるのかを聞き出し、適切な情報を提供しながらニーズに合ったものを提案する。そうすれば、コミュニケーションの過程で、自分もさらに学ぶことができ、また、相手に信頼してもらい、安心してもらうことができる。
本特集では、まず宗教的な食規制のあらましを押さえる。そのうえで、当事者や海外でフィールドワークを行っている食の研究者が、体験した実例の数々を通して、宗教的タブーをもつ人々の豊かな食の世界と、日本での柔軟な対応のヒントを学ぶ。