書誌詳細情報
vesta 103号(2016年夏号) ★在庫僅少

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この本のジャンル
目次
特集:カフェという別世界
巻頭:カフェのひととき
T カフェの伝播と変容の歴史
1カフェとは
2(イギリス)コーヒー・ハウス―近代社会を生んだ空間
3「カフェ・ド・ラ・ペ」から覗いたフランスのカフェ史
U 世界各地のカフェ事情
1バールという名のサロン〜イタリアの喫茶店〜
2フィーカ コーヒーとともに暮らすスエェーデンの日常的空間
3(トルコ)コーヒーの家、紅茶の庭
4エチオピアの至福のひと時
5コーヒーに恋し始めた「チャイの国インド」
6ベトナム・コーヒーに想いを馳せて
7(ブラジル)コーヒーを分かち合う
8(キューバ)カフェ・クバーノにまつわるお話
9つねに何かが起きている場所―米国ニューヨークの猫カフェから
V 日本のカフェ事情
1近代日本の喫茶ビジネス略史
2異彩を放つカフェ
@大阪で2番目に安い喫茶店
A「出来事」を紡ぐ空間
ほか連載
解説(詳細)
特集アドバイザー/太田心平(国立民族学博物館・准教授 アメリカ自然史博物館・上級研究員)
人はどうしてカフェに行くのか。
そんな疑問を私が初めて抱いたのは、小学生のころ、休日に祖母の家でのことだった。親戚の大人たちは、お茶やビールを片手に、散々おしゃべりに興じていた。なのに、二時間も経ったとき、「そろそろコーヒーでも飲みに行こう」と、みんなしてカフェに向かった。なぜ?
カフェが提供するのはコーヒーだけではない。気分転換、休息、勉強や仕事の場、出会い・・・。言うならば、カフェは適度な別世界も提供してくれるのだ。カフェの歴史や世界のカフェをひもとけば、我われが求める別世界がどいうものなのか、分かるだろう。場合によっては、実世界にどんな問題があるのかを垣間見ることも、出来るかもしれない。