書誌詳細情報
vesta 102号(2016年春号) ★在庫僅少

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この本のジャンル
目次
特集:食とからだ・こころ
巻頭:日本における食の流行と健康関連本
T 日本のくらしと食養生
1「摂ろう」と「摂るな」がせめぎ合う健康言説
プロトタイプを中心に近現代を駆け足でたどる
2養生からスローフードへ 日本における自然食の系譜
3沖縄料理の健康法 豚を食べ尽くす
〈コラム〉人と人のつながりが育む健康
U 暮らしに根づく医食同源 中国広東省の事例を中心に
V 世界各地のくらしにみる食と健康
1身体とともにある食事 中国貴州省農村部の事例から
2マレーシアの健康飲料 マレーシアのチャイニーズの暮らしから
3朝鮮半島における「薬食同源」
4インドにおける身体観と食のタブー
5日々の暮らしに息づくインド古医学 アーユルヴェーダの知恵
6ルーマニアの斎戒と農業のリズム
7食物アレルギーとスウェーデン社会
〈トピック〉ハンバーガーは肉と野菜のバランスがとれるから安心!?
ほか連載
解説(詳細)
責任編集 特集アドバイザー/川口 幸大(東北大学大学院文学研究科准教授)
人を含めた多くの生き物にとって、食べるとは生きることだ。だから、はるか昔から人は食べることで健やかな生を獲得したいと考えてきた。その積み重ねが、食と身体に関する重厚で精緻な知識と実践の体系へと結実した。いわゆる「医食同源」である。古来より脈々とはぐくまれてきたこの食と身体の古典は、現代の世界ではどのように活きているのだろうか。あるいは、ファストフードやインスタント食品が蔓延する環境で、そんなものはすっかり忘れ去られているのだろうか。今回の特集では、食文化の研究家と人類学者たちが世界各地の食と健康の今を報告する。