書誌詳細情報
小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ) ★在庫僅少

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小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ) ★在庫僅少
この本のジャンル
解説
心身の基本・土台をつくる小児期。この重要な時期をいかに養育するかがその後の健康や寿命、生活を左右するという観点から、幼児の病への対処ばかりでなく、書名が示すように「養育」に重点を置いた育児書でもある。
著者
中村節子(なかむらせつこ)1937(昭和12)年、熊本市生まれ。看護婦・助産婦専門学校、国立公衆衛生院卒業。国立・公立病院、看護専門学校、訪問看護ステーションなどに40年間勤務、退職。現在は現役時代から所属していた看護史研究会で研究を継続するほか、地域の子育て支援センターでボランティアを行なう。日本医史学会、看護史研究会会員。
目次
序にかえて―なぜ今『小児必用養育草』なのか
第一巻
小児養育総論から始まり、受胎から出生・出生直後の新生児に用いる薬剤、新生児の取り上げ方、臍帯切断、産湯及び日常の沐浴・授乳や、乳母の呼び名と起源・選び方、乳母の病気で小児が発病すること、小児の衣類・産衣や振袖などについて簡潔に述べている。
第二巻
新生児の養育に十の秘訣があること、剃髪や宮参り、小児の髪置き・飲食と喰い初め、小児の脈・異常児の出生、小児の諸病(上)について、中国の『保嬰論』『万全論』『千金論』『全幼心鑑』『集験方』などの書物から、孫一奎・巣元方・徐春甫・銭仲陽などの説を引用して述べている。
第三巻
第二巻の小児の諸病についての続きで、吐乳・鷲口瘡・重舌(俗にいう小舌)・木舌・走馬瘡(俗にいう歯くせ)・驚風の病(急驚風・慢驚風)・疽疾の病(五瘡の病)・鳥目・癖積の症(虫癒)・胎毒・丹毒・癖癬・亀胸・亀背(くる病)鶴膝の病・遺尿・陰嚢の腫れ・停耳(耳だれ)・八蒸十変(知恵熱)・風牙・発熱・腹痛・下痢などについて、主に中国の唐・明代の医師の説や小児関係の医書から引用し、それを啓益自身が必ず験して、その治療法まで詳細に述べている。
第四・五巻
痘瘡が中国や日本に初めて流行した時期、痘瘡の病に神明があるという説、痘瘡は胎毒とその時行の熱邪の影響であるという説、痘瘡の病人の部屋の作り方・痘瘡時にさけるべき物事・禁忌の食物、発症から治癒するまでの経過と治療法及び麻疹・水痘について述べる。
第六巻
小児の瞳が定まり目が見えるようになり、物を始める時からの教え、小児に拍手・振頭(礼法や礼儀)を教えること、わが国で男女の小児の遊び(破魔弓・羽子つき・凧・竹馬・殿事・ままごとなど)をさせることについて、男女の小児の十歳までの教育などについて述べている。
解説(詳細)
【関連書籍】
「病家須知」
「建殊録 東洞医学の成果」
「醫聖 永富獨嘯庵」
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