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無音の叫び声―農民詩人・木村迪夫は語る

書誌詳細情報

無音の叫び声―農民詩人・木村迪夫は語る

著者 原村政樹 編著

定価 2,592円 (税込)

ISBNコード 9784540151835

発行日 2015/10

出版 農山漁村文化協会(農文協)

判型/頁数 四六 264ページ

在庫 あり

この本のジャンル

解説

東北の小さな村から、戦争と平和、そして戦後の歩みを見つめ直し、日本の未来を考える.

著者

原村政樹(はらむらまさき)
1957年(昭和32年)3月18日生まれ。上智大学卒業後フリーの助監督としてグループ現代、ドキュメンタリージャパンなどで映像の仕事を始める。1988年桜映画社入社。その年、熱帯林破壊と持続的開発をテーマにした短編映画「開発と環境」で監督デビュー、以後、短編映画、TV番組を製作。 2004年、長編記録映画「海女のリャンさん」で映画館上映や自主上映の長編記録映画の製作を開始。2015年「無音の叫び声」製作を機に、フリーの監督として独立。

・主な製作作品、受賞歴(2000年以降)
2004年 「海女のリャンさん」 キネマ旬報ベストテン第一位/文化庁文化記録映画大賞、他
2006年 「いのち耕す人々」 キネマ旬報ベストテン第四位/文化庁文化記録映画優秀賞、他
2008年 「里山っ子たち」 キネマ旬報ベストテン第三位/アースビジョン厚生労働省社会保障審議会特別推薦賞、他
2009年 「里山の学校」 PTA全国協議会特別推薦他
2011年 「原発事故に立ち向かう農家」 農業ジャーナリスト賞
2013年 「天に栄える村」 キネマ旬報ベストテン第五位

目次

はじめに
1.農民詩人・木村迪夫の誕生
・大地に生きる詩人
「夢の棲処」※詩集「光る朝」より
・自我の目覚め
「百姓」※詩集「雑木林」より
・研ぎ澄まされた精神
「朝」※詩集「雑木林」より
「立ちあがる木」※詩集「光る朝」より

2.逆境の中で
・反戦詩人・木村迪夫
「父」※詩集「雑木林」より
・戦争未亡人となった母
「出征の日」※詩集「生きている家」より
「帰郷」※詩集「いろはにほへとちりぬるを」より
・祖母の慟哭
「祖母のうた」※詩集「わが八月十五日」より
・非情な村
「とほうもないならわし」※詩集「何かが欠けている」より
・戦争で父を失って
「十年」※詩集「わが八月十五日」より

3.村を描く
・真壁仁との出会い
「峠」※真壁仁詩集「日本の湿った風土について」より
「米」※詩集「生きている家」より
「おはんのうた」※詩集「わが八月十五日」より
・結婚
「えたいのしれない季節のうた」※詩集「飛ぶ男」より
・青年団・青年学級活動

4.村の外から
・変わりゆく村
「行方」※詩集「何かが欠けている」より
「喪牛記」※詩集「喪牛記」より
・出稼ぎ
「大地」※詩集「何かが欠けている」より
「東京だより」※詩集「詩信・村の幻へ」より
「魔の季節」※詩集「喪牛記」より
「東京だより」(抜粋)※詩集「詩信・村の幻へ」より

5.村で生きる
・「ゴミ屋」開業(廃棄物収集車「人民服務号」)
・減反(コメを作るな)
・小川プロダクションを村に呼ぶ
「春の兆し ― 追悼・小川紳介」※詩集「マギノ村・夢日記」より
・村の精神風土を描く
「マギノ村・夢日記」※詩集「マギノ村・夢日記」より

6.埋もれさせない
・戦没者たちの怨念を伝える(飢餓地獄のウェーキ島)
「夢の島V」※「八月十五日 遙かな日の叢書 別冊」より
・果たせぬ夢
「建国記念日」※詩集「飛ぶ男」より
・村よ 永遠に
「夢の島」※詩集「飛ぶ男」より
「牧野部落」

追記 まぎの村へ帰ろう
あとがき

解説(詳細)

ドキュメンタリー映画「無音の叫び声 -農民詩人 木村迪夫の牧野物語」(原村政樹監督、2015年10月公開作品)の書籍版。本書は映画と連動して、戦争で一家の大黒柱を失った農家の戦後史を辿り、戦争とは相容れない自然と農と村の奥深さを描いている。この国で農民として生きるとはいったいどういうことだったのか。戦争と平和、そして命につながる農の営み。この普遍的なテーマに汗みどろになって取り組んできた木村迪夫の生き様を、迪夫の語りを縦糸に、迪夫の詩を横糸にして綴った。声高に反戦を叫ぶのではなく、静かに訴える。
★ポレポレ東中野で4/9から公開
■推薦のことば

どんな言葉も、無言を連れている。
どんな言葉にも、父や母がいる。
どんな言葉でも、世界は聞いている。

どんな言葉から、僕は生まれたのだろう。
本当の言葉を僕は大地の生き物から教わった。
無言を解し許しあう世界こそ、人間の言葉だ。

田中泯
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今、最優先されるべきは、「最優先事項の再発見」だと思う。「戦禍からの回復」「経済成長」という過去の最優先事項を失った今、国民の多くが、「どう生きればいいのかわからない」という、本質的な問いを抱えている。
本書は、「人間にとって、日本人にとって、もっとも大切なこと、大切なもの」を提示する。闘うことで、混乱と苦難をサバイバルしてきた農民詩人の言葉は、針路を照らす灯りとして、現在、さらに輝きを増している。

村上龍
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読者カード

●2016年10月5日放送 NHKラジオ深夜便・明日へのことば「詩にこめた銃後の叫び声を聞け」

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