書誌詳細情報
野菜の作型と品種生態

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野菜の作型と品種生態
この本のジャンル
解説
作物がおいしい「旬」は地域ごとに異なる。旬に作ることで、加温したり、無理な作型で病害防除に追われたりすることも少なくなる。作りやすい作型を理解することは「エコロジー」にもつながる。旬の作型を知るには、まず各作物・品種がもつ生態を理解することである。生態を知り、地域の気候条件と会話をすれば、自分の作型のデザインが始められる。作型が広がることもあるかもしれない。本書は、作物の生理・生態から作型を理解し、活用していくための実践ガイド。(本書まえがきより)
著者
山川邦夫(やまかわくにお)1933年生まれ。1955年東京大学農学部卒。同年農林省入省、農水省野菜茶業試験場長などを経て、1992年退官。1995年タキイ研究農場長、同園芸専門学校長を経て、2004年退社。著書に「野菜の生態と作型」(農文協)ほか。
目次
【総論】
1.作型とは 古くて新しい野菜の総合的生産技術体系
2.品種・生態とは 栽培の幅を広げるための基礎知識
3.作型を理解するために必要な野菜の特徴
4.野菜の起源地と生態 長日植物と短日植物
5.バーナリゼーション(春化)の重要性
6.花成生態と作型との関係(ハクサイとキャベツの場合)
7.葉根菜の環境調節とデバーナリ(離〈脱〉春化)
8.長日性葉根菜類の作型 アブラナ科野菜
【各論】
9.アブラナ科各論(1)ハクサイ
10.アブラナ科各論(2)ツケナとカラシナ・タカナ
11.アブラナ科各論(3)キャベツ・ブロッコリー(カリフラワー)
12.アブラナ科各論(4)ダイコン
13.セリ科野菜 ニンジン・セルリー(セロリ)・パセリ
14.ユリ科野菜(1)長日型休眠ユリ科野菜 タマネギ・ニンニク
15.ユリ科野菜(2)短日・低温休眠性ユリ科野菜 ネギ・ニラ・アスパラガス
16.キク科野菜 レタス・シュンギク・ゴボウ
17.アカザ科野菜 ホウレンソウ
18.塊根類 ジャガイモ・サツマイモ・サトイモ・ヤマイモ・ショウガ
19.果菜類(1)低温性マメ類 エンドウ・ソラマメ
20.果菜類(2)高温性果菜 ナス科・ウリ科・マメ科・イネ科・アオイ科
21.果菜類(3)高温性果菜 サヤインゲン・スイートコーン・オクラ
22.果菜類(4)ウリ科野菜 キュウリ・メロン・カボチャ・スイカ
23.果菜類(5)ナス科野菜 トマト・ナス・ピーマン
解説(詳細)
【関連書籍】
「新版 野菜の作業便利帳」
「農家が教える品種選び読本」
「新野菜つくりの実際 果菜1(ナス科・マメ類)」
「新野菜つくりの実際 果菜2(ウリ科 イチゴ オクラ)」
「新野菜つくりの実際 葉菜」
「新野菜つくりの実際 根茎菜」
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「最新農業技術 野菜vol.10」