書誌詳細情報
シリーズ田園回帰4 交響する都市と農山村

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シリーズ田園回帰4 交響する都市と農山村
この本のジャンル
解説
都市と農山村それぞれの魅力を知り、育むことから「豊か」な暮らしが育まれる。これからの国の形として、都市と農山村の間に双方向型の関係をつくることが必要である。都市化が進むなかで忘れ去られようとしている農山村の論理を都市に取り戻すことが、都市における暮らしの豊かさにつながる。反対に、農山村もまた、都市の論理を受け止め、受け入れることで、これからの可能性が開かれる。都市と農山村の間を軽やかに行き来する人たちの経験と語りから、そのつながりの大切さを描くとともに、これからの地域づくりの処方箋を提示する。
著者
ぬまお・なみこ 日本大学経済学教授。1997年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了。専攻は経済学、経済政策学。地域の社会経済(人口、産業、雇用、消費、生活環境)を支える行財政システムのあり方が研究テーマ。ゼミでは長野県小海町で地域活性化にかかわる調査・研究を継続して行なっている。著書に『地域包括ケアと生活保障の再編』(明石書店、2014年)『日本財政の現代史』(有斐閣、2014年)など。
目次
はじめに
序章 都市と農山村の新たな関係
第T部 農山村が開く、都市が開く
第1章 わらび座の理念と都市・農村のくらし
第2章 都会っ子との出会い――開かれた農家生活・開かれた農村の始まり
第3章 秋田「学習旅行」38年の歩み
第4章 学習旅行から米の産直への発展
第U部 都市と農山村を往来する若者たち
第5章 都市の子育て・島の子育て――「子宝日本一」の町より
第6章 職・食・住と暮らしの安心をつくる――農村の文脈・都市の文脈
第7章 アウトサイダーなバンドマンなりに思う、これからの地方創生
第V部 都市と農山村を取り結ぶ
第8章 若者たちを地域につなぐ--人づくりを担う中間支援組織として
第9章 東京から地方を応援するご当地交流サロンの運営
第10章 都市自治体と農山村自治体の協働
終章 都市と農山村の響き合う関係に向けて
解説(詳細)
【シリーズ】第2巻「人口減少に立ち向かう市町村」