書誌詳細情報
ブレインジム

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ブレインジム
この本のジャンル
著者
神田誠一郎(かんだ せいいちろう) 1961年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部保健体育科卒。1985〜1990年ドイツ・シュトゥットガルト市にあるシュタイナー学校体育教員養成所に学ぶ。ブレインジムインストラクター。現在、NPO法人楠の木学園・学園長。
目次
まえがき
第T章 ブレインジムとの出会い
始まりはフリースクールから
自分のペースで学ぶ場
がんばらなくていい!
上手に間違える!?
美しさに感動する心
創作活動に潜む癒しの力
それでも学びに伴う独特な困難
頭と体を活性化させる体操
第U章 発達が気になる人たちの感覚世界
1 独特な見え方がある(視覚)
2 全ての音が同時に聞こえる(聴覚)
3 「触生活」がとても敏感で誤解される(触覚)
4 自分の動きを感じとりにくい(運動感覚)
5 めまいがないのにバランスが悪い(平衡感覚)
6 調子がいいときには感じられない!?(生命感覚、あるいは内臓感覚)
第V章 発達が気になる人に特有の原始反射の動き
1 足元が安定せず落ち着いて学べない――バビンスキー反射
2 ちょっとしたことに驚き、強い不安を感じてしまう――モロー反射
3 首の動きで姿勢が不安定になり、運動が苦手に――緊張性迷路反射(TLR)
4 腕立て伏せ、キャッチボール、板書の書き写しがうまくできない共通の原因――対称性緊張性頸反射(STNR)
5 いい子で席に座っていることが難しい――ガラント反射
第W章 ブレインジムをすると何が変わるのか?――生徒たちが見せてくれた成長と変化
1 ブレインジムのいろは――PACE(ペース)
(1) 始まりは「水を飲む」こと
(2)ブレインボタン――脳と目は隣り近所!
(3)クロスクロール――正中線を越える動き
(4)フックアップ――つなげる動き
(5)自分をペース(PACE)する
2 目の動きが変わってくる――レイジーエイト
3 耳が痛い話も聴けるようになる――シンキングキャップ
4 首・肩・腕をつなげて滞りを取る――アウル
5 足と腰のつながりから力を引き出す――グラウンダー
6 脚の筋肉をケアしてやる気につなげる――カーフポンプ
7 凝りや痛みは筋肉の記憶――フットフレックス
8 「両手の協働」で右脳と左脳を活性化――ダブルドゥードゥル
9 視覚・聴覚・バランス感覚をまとめて同時に活性化――エレファント
10・明るく前向きな自分を呼び起こすツボ――ポジティブポイント
第X章 「体操きらい、やりたくなーい!」と言う人がいたらどうする?
1 見ているだけでもいい
2 体操が苦手な人のための
3 リズミックムーブメントと原始反射
第Y章 ブレインジムの効果を確かなものにするコツ
1 ポジティブな言葉遣いを大切にする
2 静的バランスをとることに注目する
3 ブレインジムを遊び感覚で楽しむ
4 反抗期に反抗できることを評価する
参考文献
あとがき
解説(詳細)
ブレインジムは、1970年頃のアメリカで始まった。学びに取り組むことがスムースにいかない子どもたちをサポートする教育活動のなかで発見された効果的な体操やセルフマッサージのやり方が、体系づけられたものだ。一度覚えれば、準備のための時間も、そこで使う道具も必要ない。子どもたちとシンプルな体操を繰り返すだけで、学習に向けて心と体を集中することができるので、その手軽さが評価され、現在、世界中80カ国で、教育に取り入れられている。このブレインジムの12の体操のやり方と効果が生まれる原理を解説する。