書誌詳細情報
内山節著作集10 森にかよう道

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内山節著作集10 森にかよう道
この本のジャンル
著者
うちやま・たかし 1950年、東京生まれ。哲学者。『労働過程論ノート』(1976年、田畑書店)で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。趣味の釣りをとおして、川、山と村、そこでの労働のあり方についての論考を展開、『山里の釣りから』(1980年、日本経済評論社)に平明な文体で結実する。そこでの自然哲学や時間論、森と人間の営みの考察が『自然と人間の哲学』(1988年、岩波書店)『時間についての十二章』(1993年、同)『森にかよう道』(1994年、新潮社)などで展開された。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。「東北農家の会」「九州農家の会」などで講師を務める。
目次
著者解題 風土と暮らしのなかにある森を訪ねて
*
森にかよう道
第一章 森の営み・人の営み
第二章 暮らしの森から経済の森へ
第三章 森の文化・木の文化
第四章 森に生きた人々
第五章 森の時間・歴史の時間
第六章 森の歴史と川の歴史
第七章 日本近代史のなかの森
第八章 森と人との調和をめざして
第九章 山里からの思想
第十章 森にかよう道を歩きながら
あとがき
*
森林と未来を考えるために 戦後の森林・林業と山村を振り返りながら
*
初出および底本
解説(詳細)
知床から屋久島まで日本全国の森を訪ね、自然条件や地域の暮らしとの関係で姿を変える森をとらえ、「森と人間との営み」の回復を展望する。ほかに『信濃毎日新聞』連載より、「森にかよう道」未収録の14回分。
■シリーズ
「内山節著作集」