書誌詳細情報
内山節著作集1 労働過程論ノート

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内山節著作集1 労働過程論ノート
この本のジャンル
著者
うちやま・たかし 1950年、東京生まれ。哲学者。『労働過程論ノート』(1976年、田畑書店)で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。趣味の釣りをとおして、川、山と村、そこでの労働のあり方についての論考を展開、『山里の釣りから』(1980年、日本経済評論社)に平明な文体で結実する。そこでの自然哲学や時間論、森と人間の営みの考察が『自然と人間の哲学』(1988年、岩波書店)『時間についての十二章』(1993年、同)『森にかよう道』(1994年、新潮社)などで展開された。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。「東北農家の会」「九州農家の会」などで講師を務める。2010年4月より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授。
目次
著者解題 労働と人間の考察への出発点
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労働過程論ノート
序章 革命の哲学を構築するために
第1章 労働者の労働の世界
第2章 経済学批判の方法
第3章 労働と生産の内在的構造
第4章 資本制社会の全体像
終章 労働過程論ノート・補遺
補章 労働過程論ノートの現在的課題
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労働過程と政治支配
書評 国家論の基本的解明に挑む
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解説(詳細)
資本主義社会では商品の生産過程に労働過程が支配されながら、二重化している。その矛盾のなかから、労働=人間を解放する変革主体がどのように形成されるかを展望するデビュー作。単行本執筆のきっかけとなった雑誌論文、書評を併せて収録。
■シリーズ
「内山節著作集」