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地域の再生6 福島 農からの日本再生

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地域の再生6 福島 農からの日本再生
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解説
「まめで達者なむらづくり」の福島県鮫川村、「までいの村」の飯舘村、「ゆうき(有機農業)の村」の東和町などの福島の村々では早くから食・農、エネルギー、健康の自給に取り組んできた。原発災害がこれらの地域の存立条件を大きく揺るがし、住民の分断まで生みだすなかで、農と地域社会再構築に必死に取り組む姿をとらえる。また口蹄疫感染地である宮崎県川南町や閉山となった産炭地である北海道空知地区、日本一の高齢化率の群馬県南牧村など全国の住民主体の地域づくりと結んで、地域からの日本再生の道を展望する。
著者
守友裕一(もりとも・ゆういち)
宇都宮大学農学部教授。『内発的発展の道』農文協、1991年。
大谷尚之(おおたに・なおゆき)
愛媛大学法文学部准教授。『産地組織のマネジメント』東北大学出版会、2009年。
神代英昭(じんだい・ひであき)
宇都宮大学農学部准教授。『こんにゃくのフードシステム』農林統計協会、2006年。
目次
第T部 福島発 農からの地域再生
序章 東日本大震災後の農業・農村と希望への道
第1章 「まめで達者な村づくり事業」3.11の前と後 ―鮫川村―
第2章 住民による放射線量調査と新たな地域づくり―伊達市霊山小国地区―
第3章 住民自治組織による里山再生・災害復興プログラム―二本松市東和地区―
第4章 原発災害からの再生をめざす村民と村―飯舘村―
「おカネの世界」から「いのちの世界」へ 菅野典雄(福島県飯舘村長)
第5章 原子力災害に立ち向かう協同組合
第U部 内発的な地域づくりの展開
序章 内発的な地域の発展とは何か―地域の再生と内発的発展論―
第1章 地域産業連関からみた口蹄疫被害とその復興―宮崎県川南町―
第2章 農山村発 コミュニティ・エネルギーの胎動
[海外からの視点]ドイツ農村の実践に学ぶ再生可能エネルギー
第3章 産業遺産を生かした産炭地域の再生―北海道空知地域―
第4章 地域ブランドづくりとB級ご当地グルメ―栃木県宇都宮市―
第5章 高齢化日本一の村でのIターン促進活動と地域支援―群馬県南牧村―
[海外からの視点]Local Economic Developmentの視点から見た地域支援のあり方