書誌詳細情報
北限の稲作にいどむ

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北限の稲作にいどむ
この本のジャンル
解説
時は明治の初年、開拓農民として現在の北広島市に入植した中山久蔵は、赤毛種の種もみを取り寄せ、不可能とされていた稲作に挑んだ。種もみの発芽に風呂の湯を使ったり、暖水路を作って田の水を温めたりしながら苦心の末に米を収穫した久蔵は、農民に稲作を広めるために種もみを配って歩いた。「北海道稲作の父」とよばれる男の開拓精神あふれた生涯を、農民や開拓使の官吏、農学者らとの交流を交えて描く児童ノンフィクション。
著者
川嶋康男(かわしまやすお)
1950年北海道生まれ。ノンフィクション作家。主に北方近代史をフィールドに執筆。農文協からの作品に『死なないで!1945年真岡郵便局「九人の乙女」』(1995年)、『大きな手 大きな愛-“胃袋の宣教師"函館カール・レイモン物語』(第56回産経児童出版文化賞JR賞受賞)、『いのちのしずく 高橋房次物語』がある。
目次
1.いざ新天地へ
2.島松で鍬をふるう
3.大野の池で稲作を習う
4.島松の地に稲穂が垂れる
5.百万石の夢に向かって
6.トノサマバッタの襲来にも負けず
7.稲作奨励の時代がはじまる
8.久蔵の精神
読者カード
「この本を読んで昔の人のこころの芯の強さが偉大であると思う。それに比べ自分の今は何ぞと考えさせられました。」(北海道・78歳)