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家と村 日本伝統社会と経済発展

名著に学ぶ地域の個性3

書誌詳細情報

名著に学ぶ地域の個性3

家と村 日本伝統社会と経済発展

著者 板根嘉弘

定価 3,132円 (税込)

ISBNコード 9784540112386

発行日 2011/12

出版 農山漁村文化協会(農文協)

判型/頁数 四六 292ページ

在庫 あり

この本のジャンル

解説

「家」や「村」は、如何に日本経済発展に大きな役割を果たしてきたか 戦後60余年にわたる歴史研究のなかで、「家」や「村」は、誠に不幸な取り扱いを受けてきた。……そのため、「家」や「村」と近代日本経済発展との関連については、一部を除きその重要性が正当に俎上に載せられないまま、今日にいたっている。本書では、長いあいだイデオロギー批判にさらされてきた「家」や「村」が如何に日本経済発展に大きな役割をはたしたのかを主張することになる(本書「はじめに」より)。

著者

■著者紹介
坂根 嘉弘(さかね よしひろ) 1956年京都府生まれ。京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。京都大学大学院農学研究科農林経済学専攻博士課程修了。農学博士(京都大学)。現在、広島大学大学院社会科学研究科教授。著書・論文 坂根嘉弘『戦間期農地政策史研究』(九州大学出版会、1990年)ほか。

目次

序章 批判にさらされた日本伝統社会-本書の立場
1. 本書の立場
(1)戦後「民主化」・「近代化」論義
(2)大塚共同体論
(3)共同体の復権
(4)本書の立場

2.日本農政学の研究状況

第1章 「家」とアジア社会-日本的「家」制度の特質
一.日本的「家」とは
二.農政学者の「家」
三.東アジアにおける日本的「家」
1.単婚小家族概念は本当か
2.東アジアにおける日本的「家」
四.「家」未成立の鹿児島
五.中国文明と親族組織の歴史的変遷

第2章 動かない日本農家-日本的「家」と経済発展
一.日本的「家」をめぐる議論
二.動かない日本農家
1.日本農家の固定性
2.経営の連続性
3.農政学者の相続論
三.分割相続と経営の不連続
1.分割相続による経営零細化
2.分割相続と農業経営
3.農地零細化への対応
4.農民層分解論の虚実
四.家族周期と日本的「家」
1.家族周期と経営の伸縮
2.農地・小作地の流動性
3.チャヤノフ理論と日本的「家」

第3章 信頼と地主小作関係-日本的「村」と経済発展(1)
一.日本村落の特質と諸相
1.日本的「村」の特質
2.農政学者の「村」
柳田國男の「村」
「村の土地は村で利用する」
3.相続形態と村落社会の異同-鹿児島地方を事例に
二.地主小作関係と日本的「村」
1.南アジア諸国との比較
2.地主小作関係の長期性・安定性
3.小作形態と日本的「村」
三.東アジアの地主小作関係
1.地主小作関係の相違
2.日本における小作料前納・敷金
3.中国社会と地主小作関係
4.朝鮮社会と地主小作関係

第4章 協調と中間団体-日本的「村」と経済発展(2)
一.産業組合と日本的「村」
1.柳田國男・佐藤寛次の産業組合論
対人信用
組織区域
地主・資産家
産業組合による土地管理
2.日本とアジアの協同組合
3.産業組合の組織基盤
農民諸団体範域のモノサシ
農民諸団体の範域
産業組合と村落社会
二.土地改革と日本的「村」
1.地租改正
2.農地改革
三.国家負担軽減と日本的「村」
1.徴税制度と徴税コスト
近代日本における近代版「村請制」
近代中国の徴税事情
分割相続社会と徴税
2.農会費の徴収
3.軍事援護事業
四.小作争議と日本的「村」
1.那須皓と機会費用争議
2.小作争議の組織形態
3.農民組合の財政

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