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書誌詳細情報

異常な契約-TPPの仮面を剥ぐ
原題 NO ORDINARY DEAL
著者 ジェーン・ケルシー(JaneKelsey) 編著
環太平洋経済問題研究会 共訳
農林中金総合研究所 共訳
林正徳

定価 2,808円 (税込)
ISBNコード 9784540103087
発行日 2011/06
出版 農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数 A5 320ページ
在庫 あり
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この本のジャンル:

解説

オークランド大学教授ジェーン・ケルシー氏による『No Ordinary Deal』の邦訳『異常な契約 TPPの仮面を剥ぐ』

著者

■日本語版への序文             
ジェーン・ケルシー(Jane Kelsey)

私はこの序文を岩手、宮城、福島などにおける悲劇的な地震、津波、および原子力災害並びに私自身の国でのクライストチャーチにおける地震の暗い影の下で書いている。
このような時期は我々にとって最も大事なことを想起させる――人びとの安全と幸福、生活の持続可能性、食料主権、水、医薬品、その他の生活必需品へのアクセス、および思いやりに基づいた国際連帯、などである。
悲しむべきことに、これらの価値は自由貿易の舞台では流行らない。The Trans-Pacific Partnership Agreement (TPP、環太平洋経済連携協定)の推進者たちはこれぞ21世紀の貿易協定と説明している。しかし、上述の中核的な価値を放棄し、"市場が供給する"という信念を信奉するTPPは我々をみじめな将来に陥れるであろう。
現在までに6ラウンドの交渉会合を行なった多数の作業グループは商業上および戦術上の目的に焦点を当てたにすぎない。TPPがもたらす可能性がある影響についての社会的影響評価は全くなされていない。将来、一層の金融、経済、環境および社会の危機が起きるであろうという予測が広まっているにもかかわらず、交渉者たちは将来の政府の手をグローバルな市場の力に縛り付けることが賢明なのかどうかに疑問を感じていないように見える。
これらの疑問に答えるべく包括的で深い分析を行なおうとすると、交渉を取り巻く秘密主義によって妨げられてしまう。交渉参加国は署名時までテキストを公表しないと主張しているが、それでは我々が内容に影響を及ぼすには遅すぎるのである。
本書はこれらの問題を巡る議論を活発化するとともに、我々の将来を左右する可能性をもつ論争があることを他の人びとにも知らせ、彼らも議論に参加するように促がすために書かれたものである。我々は日本の人びとがそのような討論の場に加わることを歓迎したい。

目次

日本語版への序文   ジェーン・ケルシー
序章 
第1章 ニュージーランドにとっての政治的示唆
第2章 オーストラリアにおけるTPPをめぐる政治的状況
第3章 米国の政治とTPP
第4章 TPPと先住民族―ラテンアメリカの教訓
第5章 TPPと安全保障
第6章 オーストラリア―米国FTAから学ぶこと
第7章 TPP・アグリビジネス・農村生活
第8章 TPPと動植物検疫・食品安全問題
第9章 炭素の国境調整処置と気候変動対策
第10章 公衆衛生および医薬品に関する政策
第11章 ニュージーランドおよびTPPにおける知的所有権
第12章 文化と情報
第13章 政府調達と労働問題
第14章 国際資本と投資
第15章 サービスの貿易
第16章 TPPと金融部門の規制緩和
エピローグ
訳者解題

解説(詳細)

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