書誌詳細情報
トマト・メロンの自然流栽培

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トマト・メロンの自然流栽培
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解説
トマトもメロンも1〜2本仕立てが常識。それをくつがえし、トマトはわき芽を残して15本前後、メロンも側枝を残して6〜8本にする「多本仕立て」。初期収量は上がらず、初期生育も遅れるが、食味のよい果実を長期間、安定的に収穫できる。今まで捨てていたムダ枝を残し、株間3倍の疎植で栽培すると、かえって整枝・摘果が省け、気象の変化や病気に強くなり、寿命も伸びる。さらに全層施肥の常識をくつがえす「溝施肥」で灌水・追肥を省き、ハウス際で在来昆虫を養う「野草帯」で殺虫剤もホルモン剤も不要。山間ハウスで果菜を有機栽培。
著者
■著者紹介
小川光(おがわひかる)東京大学卒業後、福島県農業試験場勤務を経て就農。山間の無加温ハウス(夏秋作)でトマト、メロン、インゲンなどを無かん水で有機栽培(JAS有機取得)。「結」方式による新規就農者の受け入れも。
目次
はじめに 施設園芸でこそ可能な有機栽培
第一章 果菜類の力を引き出す
捨てていたムダ枝を活かすと
多本仕立てで良果多収のしくみ
溝施肥と野草帯でパワーアップ
山間地でこそふさわしい栽培法
第二章 トマトの多本仕立て
一〜二本仕立てとの違い
尻腐れが防げるしくみ
多本仕立てのポイント
中玉品種を吟味・育成
第三章 メロンの多本仕立て
一〜二仕立てとの違い
台木カボチャを活かす
播種から定植、着果まで
病害、野生動物被害の対策
中央アジアの品種を活かす
第四章 溝施肥による肥培管理
全層施肥との違い
溝施肥のポイント
落ち葉堆肥の応用
第五章 野草帯による害虫防除
防除効果のメカニズム
草を刈るなら大鎌で
第六章 多本仕立ての経営戦略
販売と労力の兼ね合い
直売で経験した失敗
加工と副産物の利用
解説(詳細)
■関連書籍
「夏秋トマト栽培マニュアル」
「高風味・無病のトマトつくり」
「トマト ダイレクトセル苗でつくりこなす
「高品質・高糖度のトマトつくり」
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