書誌詳細情報
解説
土壌団粒が発達したふかふかの土は,昔から作物がよくできる豊かな土の指標として大切にされてきた。進化論を唱えたダーウィンがミミズの研究に打ち込んでいたことはつとに有名である。著者は旧来のできあがった構造としての「土壌団粒」を,「ミクロ団粒とマクロ団粒からなる階層的な構造をし,形成と崩壊が繰返されている動的な存在」と捉える,日本では数少ない土壌団粒の研究者。著者は,そのメカニズムと役割,有機物施用による土壌管理のあり方を追跡する。
著者
■著者紹介
青山正和(あおやま まさかず)。弘前大学農学生命科学部教授 博士(農学)。日本腐植物質学会会長 1955年 静岡県生まれ。 1979年 名古屋大学農学部農芸化学科卒業。1982年 同大学大学院博士課程退学後、弘前大学農学部助手。講師、助教授を経て、2000年 同大学農学生命科学部教授。現在に至る。この間、1990年 オーストラリア(アデレード大学)、1996年 カナダ(カナダ農務省研究所)、2005年 英国(ウォーリック大学)に客員研究員として滞在。主な共著書:『農業技術体系・土壌施肥編、第1巻・第4巻追録』(農文協 2004)、『未利用バイオマスとしてのりんご剪定枝の活用戦略』(弘前大学出版会 2008)、『土壌診断・生育診断大事典』(農文協 2009)
目次
序章 土壌団粒とは
1.土壌団粒を見る
2.土壌団粒の概念
3.日本における土壌団粒の研究
第1章 ミクロとマクロが織りなす土壌団粒の世界
1.土壌団粒の階層構造
2.ミクロ団粒とマクロ団粒の形成過程
3.土壌団粒と植物生育
第2章 生物と土壌団粒
1.土壌団粒がつくる微生物の微視的環境
2.植物根の発達と土壌団粒
3.アーバスキュラー菌根菌と土壌団粒
4.ミミズによる団粒の形成
第3章 土壌有機物の動態と団粒
1.腐植と新鮮有機物
2.団粒内での有機物の存在状態
3.土壌中での有機物分解と団粒の動態
第4章 土壌管理と団粒
1.耕起と土壌団粒
2.有機物施用と土壌団粒
第5章 地球温暖化問題と土壌団粒
1.土壌からの温室効果ガスの発生と土壌団粒
2.大気中二酸化炭素の団粒内への閉じ込め
終章 土壌団粒のこれから-持続的農業に向けて
1.生態系の保全と土壌団粒
2.土壌団粒の機能維持を目指した土壌管理
解説(詳細)
■関連書籍
「土の構造と機能」
「堆肥・有機質肥料の基礎知識」
「だれにもできる 土壌診断の読み方と肥料計算」
「土壌診断・生育診断大事典」
「リアルタイム診断と施肥管理
「新しい土壌診断と施肥設計」
「土壌診断の方法と活用」

























