書誌詳細情報
解説
絵巻・屏風・掛物・浮世絵・絵馬・陶磁器など多様な素材と手法で江戸時代の農耕と暮らしの世界を生き生きと描く。労働、遊びと子育て、四季の移ろい、季節の祭りと行事など日本人の暮らしの原点がここにある。
解説(詳細)
●「伊万里染付田植図飯茶碗」著者未詳
ふた付き5客の飯茶碗。ふたの表と茶碗の外面に笠と蓑をつけた農夫が並んで田植えをしている様子を描く。
●「土佐派農耕屏風」著者未詳
●「筑後国農耕図稿」狩野方信
幕末の筑後国南部クリーク地帯の農耕の様子と農具を描く。作者は久留米藩の御用絵師。実際に観察して描いているため資料的価値が高く、描かれた場面は地域の特徴をよく表わしている。
●「大泉四季農業図」著者未詳
●「鼎春嶽筆 農耕屏風」鼎 春嶽
浸種、種まきから田植え、草取をへて秋の収穫にいたる一連の稲作作業を描く。庭先でにわとりを追う子ども、赤ん坊を背負う女など、生活感もよくでている。
●「岡本茂彦筆 農耕掛物」岡本茂彦
●「四季耕穡之図」河鍋暁斎
絹本着色の肉筆錦絵。春の状景と秋の状景の2幅からなる。馬にえさを与える農夫、稲束を船で運ぶ親子、家の前の庭で脱穀に励む農民など、情趣豊かに描かれている。
●「伊万里染付稲刈図絵皿」著者未詳
絵皿の縁にそって14把の稲束を配している。皿の中央を畦畔で区分し、その中で三人の農夫が稲刈りに精を出している様子を描く。農夫の表情はこの年の豊作を告げているようだ。
●「伊万里染付農耕絵皿」著者未詳
近世後期に有田で焼かれた大皿。絵柄は水田作業と屋敷の庭での農作業に二分される。水田作業では苗取り、苗運び、田植えなど、庭での農作業では脱穀、風選、俵詰め、精米などが描かれる.
●「九谷色絵農耕煎茶碗」九谷庄三
農民出身で色絵の最高技法をもつ九谷庄三の2点の農耕磁器。稲作を中心とした絵が描かれる。
●「九谷色絵農耕平鉢」九谷庄三
●「大分八幡宮農耕絵馬」式田春蟻
約1.5m×2m。天保8年に豊作を祈願して奉納されたもの。代かき、種播き、苗取り、苗運び、田植え、稲刈り、脱穀など、一年の稲作を描くほか、水をめぐる争いらしい状景も描く。
●「小犬塚天満宮農耕絵馬」著者未詳
福岡県南部旧小犬塚村の天満宮に奉納された絵馬。播種から収穫にいたる稲作の一年を描くが、脱穀・籾摺り・蔵入れの場面を欠く。打桶による堀からの揚水場面などクリーク地帯の特徴がよくでている。
●「早川神社四季耕作図絵馬」著者未詳
兵庫県早川神社所蔵。画面は大きく上下に分かれ、上右から下左へと流れる構図である。春先の種籾つけから秋の収穫・蔵入れまで画面いっぱいに描かれている。
●「渡辺始興筆 四季耕作図屏風」渡辺始興
京都で公家や宮廷に仕えた経歴をもつ著者によって描かれた農耕屏風。農作業だけでなく、祭や街道筋の光景も描いているところに特徴がある。
●「慶徳稲荷神社春夏秋冬農耕絵馬」著者未詳
●「農 田うへ」一勇斎国芳
うちわ絵として描かれた珍しい田植え図。一勇斎国芳作の美人画である。うちわとして用いるための錦絵で、使い捨てのうちわ絵が残った貴重な一枚。
●「農家耕作之図」玉蘭斎貞秀
富士山を背景にした農耕錦絵。稲作の一年を描くが、やや収穫に重きを置いた描き方である。色鮮やかな青を基調とした色づかいはさわやかな印象を与える。
●「豊年萬作之図」五風亭貞虎
浮世絵に描かれた農耕の世界。美人画の背景として田んぼが描かれている。3枚続きの大画面構成で美人、背景の農村風景ともに見ごたえのある作品となっている。
●「駿河裾野の田植」二代喜多川歌麿
雪に輝く富士山を背景に浸種、苗取り、苗運びの光景を描く錦絵。二代歌麿の作。名所風景シリーズの一つとしてとりあげられている。
●「農業満作出来秋之図」勝川春潮
●「白波瀬尚貞筆 農耕掛物」白波瀬尚貞
大和絵の手法によって描かれた二幅一対の田園風景図である。春の場面と秋の場面から成り、さわやかな印象を与える色づかいである。小川と種池の周囲にはすみれ、たんぽぽ、つくし、わらび、れんげが咲きそろい、その上を蝶が舞う。
●「青山永耕筆 農耕掛物」青山永耕
羽前国東根(現山形県東根市)の農耕の姿をありのままに描く。田植えを中心とした春の農耕図と、脱穀・調製を中心とした秋の農耕図の二幅からなる。
●「光福寺春耕図絵馬」政重
京都の光福寺所蔵。稲作の一年を描く絵馬が多いが、この絵馬には田植えの場面だけが描かれている。年代がはっきりしている絵馬では最も古いものの一つ。

























