書誌詳細情報
人間選書227 市場経済を組み替える

書誌詳細情報
人間選書227 市場経済を組み替える
この本のジャンル
解説
効率至上主義の市場経済と、人や自然とのかかわりを取り戻す新しい経済行動をどう組み合わせるか。高齢者介護、農林業・グリーンツーリズム、製造業、川の環境保全などの現場で働く人々の提言を編者が討究する。
私たちの社会に高い効率性をもたらした市場経済。しかしそこに飲みこまれるとき、環境は荒廃し、人間もまた確かさを失っていく。高齢者介護や小規模な製造業、農林業やグリーンツーリズム、河川の自然保護などの現場では、効率性とは異質の原理に気付き、自然と人、人と人とのかかわりをつくりだそうという試みが始まっている。その試みを当事者の発言によってとらえ、内山・大熊・鬼頭の「三人委員会」と榛村がその意味を問うていく。昨年発行された『ローカルな思想を創る』に続き、21世紀の新しい思想を模索するシリーズの第2弾。
解説(詳細)
序 市場経済社会を組み替える
第T部 いのちと環境の「かけがえのなさ」と市場経済-
生と死、性、環境がつきつけるもの
第U部 仕事の場から問う市場経済/非市場経済
[地方自治]
風土に根ざした中山間地域と地域産業政策を構想する
[地方自治]
大都市の片隅にローカルコミュニティを求めて
[製造業]
作る人と使う人を結ぶ「技能」の復権のために
[農林業]
土地に合った茶づくりをめざす茶業ネットワーク
[農林業]
都会の人とのつながりを山里で暮らす力に変える
[農林業]
気がつけば第六次産業 わが家の不思議な「商売」
[福祉]
高齢者の「生きるかたち」に寄り添う関係をもとめて
[環境]
ブラックバス釣りという“遊び"が日本の自然をおかしくする
第V部 市場経済社会の彼方へ
自然の克服と市場経済-自然と共存するための中間組織・地域的共同体の構築を目指して
地方自治と市場経済-小都市経営二十二年と市場経済組み替えへの試み
市場経済と自由-自由から自在へ