書誌詳細情報
土の構造と機能 ★品切れ★

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土の構造と機能 ★品切れ★
定価 2,147円 (税込)
ISBNコード 9784540890154
発行日 1989/06
出版 農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数 B6 272頁
在庫 なし
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この本のジャンル
解説
"土は生きもの"といわれるのは微生物が生息し有機物が豊富にあるからということだけではない。土の構造と機能の関係を、水の動態を介して洞察することによって、土の全体像がみえてくる。
目次
序章 土は生きものか-認識の出発点
複雑系へのアプローチ
生物界と無機界の谷間
土の歴史性と固有性
空間軸と時間軸をすえて
相対的関係の世界
第1章 土を「構造的」にとらえる
1.土を理解する鍵・多相系-三相構造
2.理化学性の根源物質とは-粒子と孔隙
3.全体像をつかむ情報源-粘土鉱物
4.土の機能の担い手とはなにか-荷電のしくみ
5.構造と機能のかけはし-動的平衡
第2章 水を通して機能を読む
1.水は循環系の立役者-水の構造
2.内外圧のバランスと保水力-毛管水
3.水の動きのエネルギー論-pF値
4.根と孔隙のダイナミズム-CEC
5.根による水駆動力の変化-更新能
6.水は環境総体を変える-速度論
第3章 動的平衡の場-土壌溶液
1.イオン組成の規則性-主要因の抽出
2.化学反応の方向-陰イオンの挙動
3.動的平衡の認識-化学ポテンシャル
4.自己調節能の定量化-強度因子・容量因子
5.土の本質的な機能-緩衝能の多様性
6.内なる環境・鉱物-溶解平衡
第4章 土と作物の相互関係
1.植物の適応と土-適応能
2.養分をめぐるやりとり-最適濃度
3.土の能力を引き出す植物-養分更新能
4.根圏の濃度変化をとらえる-経時的変化
5.養分移動と吸収の関係
第5章 一般則の発見-その追跡過程に学ぶ
1.火山灰土の研究をめぐって
2.追究の方法論
3.複雑系の解析
4.かくされた単純法則
終章 万人の科学
科学とはなにか
科学と科学技術
科学者と思考法
ブラック・ボックス
すてべの可能性は真
第二の自然と科学